米財務省が17日発表した国際資本統計によれば、5月末時点の外国勢の米国債保有額は、日本が1兆1350億ドル(現在の為替レートで約163兆円)と4月末から5億ドル増加し、首位を維持した。

  カナダ政府の買い入れ急増などを背景に外国勢の保有額全体も前月から増えた。トランプ政権の関税政策などの影響が懸念されたが、海外からの需要の底堅さが裏付けられた。

  国別では、米国の中・長期国債の買越額が約658億ドルに達したカナダ政府の買い入れが突出する格好となった。保有額は617億ドル増の4301億ドルと過去最高を更新した。

  トランプ政権はカナダに対し、国境の治安確保や合成麻薬フェンタニルの流入阻止で圧力をかけ、今年3月に25%の関税を発動。今月10日にはカナダからの輸入品の一部に8月1日から35%の上乗せ関税を適用すると明らかにした。

  国別の保有額は、2位の英国が8094億ドルと17億ドル増加し、3位の中国は7563億ドルと9億ドル減少した。タックスヘイブン(租税回避地)であるケイマン諸島は70億ドル減の4413億ドル。

  外国勢全体の保有額は約9兆500億ドルと、4月末から324億ドル増えた。4月の減少をほぼ埋め合わせ、保有額は過去2番目に大きくなった。

  JPモルガン・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、プリヤ・ミスラ氏は「財政赤字を巡る懸念にもかかわらず、米国債の潜在的需要は旺盛だ。外国勢は投資に参加を続けている。米国債市場の奥行きと流動性に代わる存在はない」と指摘した。

原題:Foreign Holdings of Treasuries Rose in May, Led by Canada Jump、Foreign Holders of US Treasury Securities for May (Table)(抜粋)

(ケイマン諸島の保有額を追加して更新します)

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