統計開始以降初めて6月に梅雨明けした2025年。高知県内は連日暑い日が続いています。この暑さで、県内の農作物にも影響が出ています。
6月27日、高松地方気象台は「四国地方は梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年と比べて20日早い梅雨明けで、1951年の統計開始以降もっとも早く、6月の梅雨明けも初となります。
2013年に、当時の国内観測史上最高の最高気温41度を記録した四万十市江川崎では、梅雨が明けた翌日の6月28日から、7月7日まで11日連続の猛暑日となり、高知市では7月上旬の降水量の平年値が約141ミリなのに対し、今年はゼロです。
日本一のニラの生産量を誇る高知県香南市。露地栽培のニラは、例年ですと収穫が始まる時期ですが、ここにも高温などの影響が出ていました。
■JA高知県の香美地区の宮本剛人さん
「生育が遅れている。もう1つは高温それと光が強いことで葉先が焼けているという症状が出ている」
生育が遅いため収穫は1か月ほど遅れそうだということですが、その原因について宮本さんはー
「水が圧倒的に足りない。それとあまりにも植物に対して温度高、それと強日射、生育にブレーキをかけている状態」
できることといえば、散水チューブで毎日水をやる対策だけ。暑さもありますが、何より雨が少ないことを危惧しています。
■宮本さん
「雨。雨待ち、定期的な雨が欲しい。そうなれば生育も回復し葉先枯れ症状も緩和されると思う」
この暑さは高知県内特産の果樹にも影響を及ぼしています。
■高知県香南市香我美町の山北みかんの生産者百田久範さん
「晴天になって気温も上昇して日焼けのみかんが増えてきました。ちょっと黄色くなってここまでいくと多分商品にはなりません」
果実の日焼け対策として、例年ですと梅雨が明ける7月中旬に白い袋をかぶせる作業を行っていますが、梅雨明けが早かったためその作業が追い付いていないのが現状です。
百田さんは、高温で実の生育が遅れるだけでなく、今後も雨が降らないとミカンの木自体が弱ってしまうことが心配だといいます。
■百田さん
「自然現象ですので、まあそれとうまいことお付き合いしながら収穫を迎えればと思う」
そして価格は下がってきているものの、依然として高値が続くコメは高温の影響を受けているのでしょうか。
■コメ生産者の武市竜人さん
「平野部とかは特にうちがやっている所はまだ河川に水があるので大きな影響はないが、山間部になると雨が降らないと水がないような所は水不足になってしまうのが1つの影響としてある。ここは出穂といって穂が出始めるときに水が無いと稲の生育がとても悪くなってしまうのでそこが大変だと思う」
武市さんによりますと、稲の高温対策として、田んぼに水を流して循環させて水温を下げる方法があるそうですが、河川の水温も高いので稲も疲れてきて生育に良くないということです。
■武市さん
「やっぱりこの異常気象、高温というのが対策だけでは追いつかないっていうのが実情です」
高知地方気象台によりますと、7月10日以降は天気が下り坂で暑さは少し和らぐのではないかということですが、観測史上もっとも早い梅雨明け、そして連日の猛暑は県内の農作物にも影響を与えています。
