富山の食中酒 最高やちゃ 「すしにも ピザにも」 県酒造組合など 秋にPRプロジェクト

「最高の食中酒」をアピールする日本酒

食材ラベルやセットメニュー 県酒造組合などは今秋、「富山の酒は最高の食中酒」プロジェクトをスタートさせる。県内の飲食店が富山の食材を使った酒肴(しゅこう)と地酒をセットにしたメニューを10月から提供。さらに、県内の14蔵がすしと料理に合う日本酒を造り、11月に発売する予定。地元だけでなく、インバウンド(訪日客)を含めた国内外の観光客にも「富山の食中酒」を浸透させたい考え。 (坂本正範)

 組合と県などが「富山ノ酒と食プロジェクト実行委」をつくった。おいしい水に恵まれている県内で地酒が好まれるのは「富山の酒と食との相性が抜群に良いため」(組合)という。このため「最高の食中酒」をテーマにし、全国へ発信する。組合によると、10超の酒蔵が参加し、「食」とコラボするキャンペーンは全国的にも珍しい。

 計画によると、飲食店のセットメニューの名称は「まずこれやちゃ! 富山ノ酒と食」。居酒屋のほか、すし、中華、イタリアンなどジャンルを問わず、店側が料理内容や価格を自由に設定する。10月のスタート後、季節に合わせて提供し、数年間の中長期的な取り組みになる予定。

 参加店を7月10日まで募集している。店舗情報を掲載した小冊子をつくり、専用ウェブサイトでも紹介。小冊子は食関連のイベントで配布されるほか、県内のホテルなどに置かれる。10日以降の参加店は改訂版の小冊子で掲載を検討する。「組合推奨の店」と記した認定証を発行し、観光客らが入店しやすい環境を整える。

 地酒は、14蔵がすしと料理を楽しめるよう食材に合わせて各1種類(計28種類)を醸造。容量は270ミリリットルと720ミリリットルの2タイプを用意する。現時点では、すし向けはマグロ、ヤリイカ、バイ貝、アマエビ、料理向けはますずし、白エビの唐揚げ、かまぼこ、パスタ、ピザなどが候補。酒瓶のラベルでネタや料理を示す。お中元やお歳暮での販売も視野に入れるという。好評なら来年も検討する。

 プロジェクトでは東京で10月に、関西で11月以降にプロモーション活動をそれぞれ予定している。

 日本酒を巡っては、昨年12月に「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、国内外で関心が高まっている。組合は「富山の地酒と店のセットメニューを新しい看板メニューとして県内外にアピールしたい」としている。

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