【写真で見る】「私が声をあげなければ」同性愛を公表した台湾立法委員が語る台湾社会の変化

■頼清徳総統も支持・・・台湾で広がるLGBTフレンドリーな社会

Q.台湾は東アジアで初めて同性婚が実現しました。なぜだと思いますか?

黄捷委員 
複合的な要因があると思います。第一に、台湾の民主化プロセスが比較的平和的に進んだこと、市民運動が盛んだったことが重要だと思います。第二に台湾のジェンダー平等の進展には常に重要な節目となる出来事がありました。2013年に男性カップルが戸籍登記を申請して拒否されたことから、裁判に訴えたことが決定的な転機となりました。2017年、裁判所が「婚姻から同性愛者を排除することはできない」という画期的な憲法解釈を示しました。さらに台湾には同性愛を扱った文学作品が多数存在し、社会に浸透していました。

これらが同性愛を受け入れる社会的な土壌を育んだのです。既に同性婚を支持していた蔡英文総統(当時)のリーダーシップも大きな役割を果たしました。こうした要因があいまって、2019年にアジア初の同性婚の法制化が実現したのです。

Q.日本では保守派が法制化に反対しています。台湾にももちろん反対する人がいたと思いますがどうやって説得したのですか?

黄捷委員
もちろん台湾の保守派も激しく反対しました。というのも2017年に裁判所が憲法解釈を示した後、保守派は3つの住民投票を提案しました。

(1)「同性婚は民法に含められるべきではなく、民法を一夫一婦制に限定しなければならない」
(2)「ジェンダー平等教育の中で同性愛について触れてはならない」。つまり、性別の多様性に関する教育の禁止
(3)「同性婚を法制化するなら、特別法を制定すべき」

これら3つの住民投票はいずれも可決され、社会の過半数が依然として保守的な意見を持っていたことがわかります。これが当時の社会の雰囲気でした。

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