公開日時 2025年07月05日 05:00

九州豪雨「風化させず」 熊本・球磨村、犠牲者悼む 発生5年
2020年7月の豪雨から5年となり、氾濫で多くの被害をもたらした球磨川に花を手向け手を合わせる人たち=4日午前、熊本県球磨村

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琉球新報朝刊

 九州5県で災害関連死を含め計79人が犠牲になった2020年7月の豪雨から、4日で5年となった。球磨川や支流が氾濫し、特別養護老人ホーム「千寿園(せんじゅえん)」の入所者14人を含む25人が死亡した熊本県球磨村では、午前8時半にサイレンが鳴り、住民らが黙とう。犠牲者に祈りをささげ「風化させない」と誓った。熊本県は復旧・復興本部会議を開き、球磨川流域の復旧状況を踏まえ、地域の発展に注力していくことを確認した。
 球磨村では松谷浩一村長が黙とう。「災害の記憶と教訓を次の世代に語り継ぎ、災害前より魅力ある住みやすい村をつくっていく」と述べた。いとこを亡くした村議の板崎寿一さん(75)は献花に訪れ「こんなことはもう絶対に起きてほしくない」と声を絞り出した。
 隣接する八代市を流れる球磨川の河川敷では、氾濫が起きた早朝に合わせて、住民ら約30人が地元の風習にならい「安穏なれ」「一日も早い復興を」などと願いを書いた石を川に投げ入れた。
 20年7月の豪雨では、熊本県で67人が死亡、いまも2人が行方不明。6月30日時点で27戸49人が仮設住宅などに入居している。球磨村の人口は豪雨前に比べ半減し約1600人になった。

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