キーウに夜通しドローン攻撃、14人負傷 鉄道インフラなど被害

 7月4日 ウクライナの首都キーウ(キエフ)の当局者は4日早朝、ロシアが夜通しドローン(無人機)攻撃を行い、少なくとも14人が負傷したと明らかにした。写真は4日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Gleb Garanich)

[キーウ/モスクワ 4日 ロイター] – ロシア軍は3日夜から4日早朝にかけてウクライナ首都キーウ(キエフ)にドローン(無人機)による大規模な攻撃を実施し、ウクライナ当局によると1人が死亡し、少なくとも23人が負傷した。建物や鉄道インフラに被害が出た。

この日の空爆では、キーウのポーランド大使館領事部が被害を受けた。ポーランド外務省はロシア大使館に、ウクライナへの空爆に抗議する書簡を送付。Xへの投稿で「これは国際法、特に1961年のウィーン条約に違反するものだと強調した」と述べた。

攻撃は、米ロ大統領の電話会談の数時間後に始まった。ウクライナ空軍によるとドローン539機、ミサイル11発が飛来。空襲警報は8時間以上続き、複数回の波状攻撃を受けた。

ロシア国防省は4日、夜間にキーウの軍事目標を高精度長距離兵器で攻撃し、ウクライナのドローン工場、軍用飛行場、石油精製所を標的としたと説明した。東部ドネツク州のプレドテヒネ村を占領したとも発表した。ウクライナは、軍事的に重要な標的について詳細を明らかにしなかった。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、トランプ米大統領と電話会談を行い、ウクライナの防空能力向上に向けて連携することで合意したと明らかにした。共同防衛生産のほか、共同調達や投資についても協議したという。 もっと見る

米国は、備蓄量の減少を懸念し、ミサイルなど一部武器の供与を停止している。

これに先立ちゼレンスキー大統領はXで「注目すべきことに、昨日、各地で最初の空襲警報が鳴り始めたのは、トランプ氏とプーチン氏の電話会談に関するメディアの報道とほぼ同時にだった」とし、攻撃は意図的に大規模だったと指摘。「ロシアはまたしても戦争とテロを終わらせる意思がないことを示した」と述べ、ロシアへの圧力強化と防空装備増強支援を求めた。

シビハ外相は、キーウに飛来したドローン「シャヘド」の1機に中国製の部品が見つかったと述べた。見つかったのは、南部オデーサの中国領事館が攻撃で軽度の被害を受けた直後で「なんとも皮肉なことだ」とXに投稿した。

キーウの当局者によると、10地区のうち6地区で集合住宅、鉄道インフラ、学校などの損傷した。クリチコ市長はテレグラムへの投稿で、負傷者のうち14人が入院したと述べた。

市内を流れるドニエプル川両岸の10地区のうち6地区で被害が確認され、ホロシフスキー地区ではドローンの残骸が落下し医療施設で火災が起きたという。

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