
2022年に閉館した旧本町児童館=野々市市本町で
野々市市議会は6月定例会最終日の27日、旧本町児童館を民間事業者に無償で貸し付ける議案と、同館のトイレ改修費などを盛り込んだ本年度一般会計補正予算案について、事業者の提案が不明瞭で採算性や具体性に欠けるなどとして賛成少数で否決した。市は事業を白紙に戻し、同館の利活用方法を再検討する。(中尾真菜)
旧北国街道沿いのにぎわい創出を目的に、市は2022年10月に閉館した旧本町児童館の民間への無償貸与を計画した。23年から公募型プロポーザル方式で事業者を選定、2回目の募集で金沢市の建設業「マックユニオン」を選び、今年7月から10年間貸し出す予定だった。同社は、建物を10床程度の宿泊施設と交流スペースに自費で改修し、残りを野々市市内の飲食事業者に転貸するとしていた。
総務産業委員会や予算決算委員会では「建物が使われないよりは活用される方が良い」とする意見もあったが、事業の採算性や同社が別事業者に有償で転貸することなどに疑問が集中。市は、有償での転貸は法律や規則上は問題がなく、転貸で同社が得る収益は共用部の共益費と説明した。本議会の討論では「公募型プロポーザル方式の応募条件が厳しく、市の要求を10年で果たすのは困難ではないか」などと市の計画の甘さを指摘する意見もあった。採決では議長を除いて賛成5、反対9だった。
市スポーツセンターへの空調設備導入に関する工事請負契約の締結など議案9件は可決した。
