公開日時 2025年06月29日 05:00更新日時 2025年06月29日 13:08
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外国人学生に沖縄戦について伝える宇久田花奈さん(右端)=19日、那覇市上之屋の大智国際ビジネス専門学校
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中村 優希
沖縄国際大学大学院生の宇久田花奈さんが、沖縄に住む外国人に沖縄戦を伝えることに取り組んでいる。19日、那覇市の大智国際ビジネス専門学校で、沖縄での就職を目指すネパール人の学生10人に沖縄戦を説明し、平和について考えた。
学生らは事前学習を経て、13日に糸満市摩文仁の平和祈念資料館と平和の礎を訪れ、沖縄戦の概要について学んだ。
19日は、戦争についてそれぞれの学生が意見を交換した。「戦争をするメリットとデメリットは何か」との問いに対して、「メリットはない」と断言する学生がいた一方で、国側の視点から見た戦争について語る学生もいた。
アチャリヤ・ビパナさん(27)は「(戦争は)人がたくさん死に、家や街が壊れ、怖い思い出が残る」と話した一方で、「自分の国を守ることができる。いじめられていた国が自由になることもある」との側面も語った。
「沖縄戦は終わったと思うか」との問いについて、サハニ・タルンさん(24)は「1945年に戦争は終わったが、まだ基地があり、街中で米軍車両や米軍機が走っていて、力を見せつけている」と話した。
宇久田さんは、これまでも外国人学生に沖縄戦について教える中で、平和教育の違いを感じるという。昨年の授業では、「もし戦争が起きたら参加するか」と質問すると、「参加する」と答えた学生が多かったという。「家族は戦争に行かせたくないが、国を守るためなら自分が行くのは良い」などの意見があった。
宇久田さんは「平和を継承していくには、戦争をしないためにどうすれば良いか一緒に考え、意見交換をする必要がある」と話す。今後、沖縄の地域住民と外国人との意見交換の開催も検討している。
「いろんな国の人の意見を聞くことで、違う視点から沖縄戦を見つめることができる。沖縄戦をモデルケースとして世界の平和を考えることにもつながる」と話した。
(中村優希)
