
2026年の9月から10月にかけて行われる「アジア・アジアパラ競技大会」は、ボランティアの募集に苦戦し、ノルマを課された名古屋市議が、過去に名刺交換した市民らの情報を無断で登録する問題も発覚しました。募集期間を延長するなどのテコ入れを経て、目標数に辿り着きましたが、どこに問題があったのでしょうか。
■苦戦した「アジア・アジアパラ競技大会」のボランティア募集

愛知県は「一般ボランティア」についておよそ18000人を目標に募集し、当初は2025年1月末を締め切りとしていましたが、目標に届かなかったため延長しました。
その後はHPで、募集概要では「10日以上」「5日以上」などとしていたものを、「1日からでも参加可能」としました。
4月には、名古屋市の職員が有休を使って参加できる「ボランティア休暇制度」の新設もしました。
その結果、25209人の応募があり、目標を達成しました。
これで「一般ボランティア」の募集は終わりましたが、学生や専門的なスキルを必要とするボランティアは2025年10月末まで続くということです。
このボランティア募集の中で、名古屋市議会の複数の会派が、各議員に30人のボランティアを集める「ノルマ」を課しました。
【動画で見る】地元の人も「開催知らない」…愛知で開催の2026年アジア大会 苦戦のボランティア募集 街で聞いた「応募した?」

しかし上園市議はノルマが達成できず「焦りがあった」ということで、今回の無断登録をしてしたと説明していますが、「26人への謝罪を続ける」として議員辞職はしない考えを示しています。
■東京オリンピック等 過去の大型イベントのボランティア実績は
ボランティアの仕事は「競技エリアの運営」「選手や観客の誘導・案内」「各国選手団のサポート」「観光や道案内」などがイメージされますが、ほかに「聖火リレー、開閉会式、リハーサル、宿泊施設の運営」「国内外のVIP、パソコン修理、競技の速報作成、救護室、ドーピング検査のサポート」「会場パトロール」「ユニフォーム配布」など、多くのボランティアの仕事があり、相当な人数が必要です。

過去の大型イベントでのボランティアの応募はどうだったのか調べました。2021年の「東京オリンピック」は、目標10万人に対して24万人が応募しました。
現在開催中の「大阪・関西万博」は2万人の募集に対し、55000人が応募、2005年の愛知万博は、3万人が参加したということです。
■名古屋の街で50人に聞いた「アジア・アジアパラ競技大会」のボランティアへの応募
他のイベントは多くのボランティアが応募や参加をしていますが、なぜ、今回は苦戦したのでしょうか。名古屋の街で50人に、今回の「アジア・アジアパラ大会」のボランティアに応募したかを聞きました。

2人組の20代の女性:
「していない。(大会の)存在を知らないです」
30代男性:
「そもそも大会のボランティアの話があるのを知らなかった。こういう大会自体あることは知ってはいる、でも日本であるんですか?愛知であるんですね」
30代女性:
「応募したいなって思ったんですけど、結構研修期間が長いと聞いていて 何カ月もみたいな感じだった気がするんですよね。自分の(ボランティアの)質が良くなくなっちゃうかなと思って応募していないです」
40代男性:
「会社にボランティアを斡旋しにきた、フィギュアスケートの小塚崇彦さんがアピールに来ていました。日程とかが不明確」
60代女性:
「ボランティアがあるのを知らなかったというのが大きな理由なんですけど、知ったらちょっと考えて、自分ができる事があればという感じですかね」
70代女性:
「清流マラソンとかのボランティアはもうだいぶ行っているんですけど、こういう(アジア大会)のボランティアはなかなかいけないんですよ。後期高齢者だといろんなところが痛んでくる、(できることの)範囲が縮まってしまうかもしれない」
70代男性:
「あんまり興味がない。東京オリンピックだったらやってもいいかな」
名古屋の街で50人に聞きましたが、応募したという人はゼロでした。

アジア・アジアパラ大会のボランティア自体は目標数を超えましたが、苦戦した大きな要因の大会の認知度は、今後さらに向上させるために力を入れる必要がありそうです。
2025年5月30日放送