はらぺこライターの旅人間です。今回は山梨県甲府市から食レポです。甲府と言えば、山梨県のソウルフード「ほうとう」が有名ですね。
ほうとうとは、平打ちの太麺をたっぷりの野菜と一緒に煮込んだ鍋料理。味噌仕立てのスープにモチっとした麺が絡む逸品だ。

実を言うと、私は本場の甲府で「ほうとう」を食べるのは初めて。名店は色々とあるだろうが、今回は現地に入り一番最初に見つけた店に入ることにした。郷土料理だもん!どの店でも、それぞれの魅力があるに違いない。
そんな事を考えて、中央自動車道の甲府南ICを降りるとすぐに「ほうとう」のノボリが目に入った。「お食事処 宮古」という、この店で決まりだ。

店構えは素朴で、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気の中、座敷側には富士山の写真がドーンと美しい。まさに「ジャパ~ン」って感じだ。

さて、それほど混雑していたわけではないが、お店の方は手がいっぱいの様子。どうやら別のお座敷?で団体客が入っているようだ。宴会かしら?遠くで賑やかな声が聞こえる。
山梨県はこの季節にイベントが多いのだろうか?観光客っぽい団体というより、地元の集まりっぽい雰囲気。まぁ~週末なので仕方がないのかな。

急いでるわけではないので問題ない。ただ、イイ感じの店に入ると、店主さんと話したくなる性分がウズウズしてくる。記事で紹介することを伝え、その流れで色々と話し込むのが楽しいのだ。でも、見るかぎり…今回はその余裕はなさそうだった。
とりあえず、定番の「甲州ほうとう」を注文した。

その昔、戦国武将・武田信玄も陣中食として好んで食べた。そんな話を聞いたことがある。たったそれだけのキャッチフレーズでも、食欲がぐっと湧いてくる。
注文した「ほうとう」が、アツアツの湯気をたたえて運ばれてきた。“冬の料理”というイメージがあるけれど、これはまさに“季節を超えた郷土の味”である。

かぼちゃや芋類、きのこ、季節の野菜、肉などの具材を加えて、味噌仕立ての汁で煮込まれている。そして、お玉ですくうと野菜がゴロっと顔を出す。

そこに小麦粉を練った平打ち麺だ。

幅広で平たい太麺は、箸で持ち上げるとずっしりとした重みがある。口に運べば、もっちりとしていて、つるりとした食感が味わえる。ほんのり甘い味噌の香り、じっくり煮込まれたかぼちゃのトロミも加わって、ひと口ごとに旨味が重なってくる。
べたな言い方になるが、「おふくろの味」ってて言いたくなる。まあ、私の親は「ほうとう」なんて作ってくれたことはないんですけどね。何だか懐かしい。ホッとする味だ。
お会計の際、店主さんにやっと会えた。「美味しかったです」というと、満面の笑みが返ってきた。全てが素朴、この素朴さこそ奥深い。
<関連記事>
【山梨】かつ丼…じゃなくて「煮カツ」!? 地元で愛される食堂に行ってみた
<ご案内>
記事を読んで「おもしろい視点だったな」と感じていただけた方は「記事一覧」などからフォローしていただけると嬉しいです。
<お知らせ>
毎週金曜日17時にLINEで「はらぺこライター食べある記」を配信しています。
▼LINEアカウントメディア(外部リンク)
本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています。
