はらぺこライターの旅人間です。甲府盆地の最南端に位置する山梨県・市川三郷町に、地元の人に長く愛されている食堂があります。その名は「竹田屋」。
前からちょっと気になってた店で、今回ようやく立ち寄ることができた。

ところが、その日はとっても運が悪く……いや、「悪い」というより、タイミングがすごかったというべきか。ちょうど地元の方々による懇親会の真っ最中。外からでも盛り上がっている声が聞こえていた。
「無理かな……」と半ばあきらめつつ扉を開け、「食べられますか?」と尋ねてみると、ママさんがパパッとカウンターの一角を空けてくれた。

同店の人気メニューが「煮カツ定食」だというのは、事前にリサーチ済み。しかも「上」はボリューム満点だとか。
ちなみに、この地域では、一般的に「かつ丼」のことを「煮カツ」と呼ぶそうだ。

その呼び方の由来については不明だが、例えば…
山梨県の「かつ丼」の発祥は、明治時代の蕎麦店にあるともいわれている。東京で評判だった洋食のカツレツを取り入れたものの、当時は出前が主流。器をひとつにまとめるため、丼スタイルになった…という話など関係がありそうだ。

本当は店主さんに、もっといろいろと話を伺いたかった。
しかし、店内はまさに宴会の真っ最中。いわば貸し切り状態の空間に、よそ者の私がポツンと紛れ込んだような雰囲気だった。話しかけても、喧噪の中ではほとんど会話が聞き取れず、名刺交換をするのがやっと。
しかし、今思えば、よくぞ入れてくれたな……と。感謝しないといけない。

賑やかすぎて、あまり聞き取れなかったが…。
同店は、この地で40年以上も営んでいるということ。もともと店主の父親は魚屋をしていて、現店主は東京で修業し、寿司屋を営んでいたそうだ。その後、学生向けにランチを出したところ評判となり、それが今の食堂の原型になったらしい。
……と、そんなふうに聞いたものの、正確かどうかは分からない。なにせ、確認する余裕もないほど、店内は盛り上がりっぱなしだったから。
気になる方は、ぜひお店に足を運んで答え合わせをして欲しい。

目の前に届いた「カツ煮」は、噂に違わぬボリューム感。これで1,000円以下というのだから、かなりのお得感だ。まさに“安くて旨い店”の典型といえるだろう。

カツはしっとり柔らかく、甘辛い味付けも抜群。

このような状況でなければ、きっとずっと話し込んでいたくなるフレンドリーな店だった。料理は美味しく、店主の人柄も実にいい。そんな町の食堂だ。
今度は、もっと静かな時間に、ゆっくりと訪れてみたい。
<関連記事>
山梨県で出会った素敵な店!手作り感満載の「味噌ソースカツ丼」が絶品だった
竹田屋
住所:山梨県西八代郡市川三郷町市川大門1727
電話番号:055-272-3990
営業時間:11:30~14:00/17:00~22:00
定休日:なし
地図(外部リンク)
<ご案内>
記事を読んで「おもしろい視点だったな」と感じていただけた方は「記事一覧」などからフォローしていただけると嬉しいです。
<お知らせ>
毎週金曜日17時にLINEで「はらぺこライター食べある記」を配信しています。
▼LINEアカウントメディア(外部リンク)
本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています。
