はらぺこライターの旅人間です。今回は山梨県の富士川町で出会った素敵な店を紹介しましょう。旅の途中といったら大袈裟ですが、関東で取材があり、大阪から車で3泊4日の工程で向かうことにした。

目的の取材以外はほとんど予定を入れず、行き当たりばったり。観光や食事など、その瞬間に気になった所に立ち寄るなど、道中は気ままに進んだ。

静岡を経由して、甲府の近くでビジネスホテルに宿を取った。時間は20時。田舎町では閉店が早い店が多い。急いでスマホで検索してみると、「食彩しん坊」って店が目に入った。閉店間際だけど大丈夫だろうか?

「まだ、大丈夫ですか?」と申し訳なさそうに扉を開けると、「大丈夫ですよ」と、明るい笑顔の女性スタッフ。入り口で靴を脱いで入る、お上品な店構えだ。

馬肉ユッケを丼にして食べたいんだけど、できますか?なんて、閉店間際に来た客なのにアレコレ色々聞いていると、社長さんがヒョコリと顔を出してくれた。

「できますよ」と返事してくれたが、その後の会話で「うちはトンカツとかガッツリ系が人気なんですよ」と一言。この地域は、高齢の方もトンカツを食べる人が多く、「食べやすいように、しっかり熟成させて肉を柔らかくしててね…」と。

そんな話を聞いているうちに、心が変わり始め、メニューをパラパラとめくってみると、確かにカツ系のメニューが多いようだ。

その中で「味噌ソースカツ丼」が目にとまった。一般的に「味噌かつ丼」や「ソースかつ丼」は見かけるが、「味噌ソースカツ」って言葉は、私はあまり見たことがない。この地域ではよくあるのだろうか?

社長に聞いてみると、得意げな顔で「考案した」と言わんばかりに、色々とアレンジして「自分自身が旨いって思う味に仕上げた」と教えてくれた。

名古屋の味、信州の味を参考に、この地域で好まれる味になっているという。見た目も、両地域の要素が上手にブレンドされているようだ。

食べてみると、思っていた以上に味噌感が強い。そういえば、味噌は自家製の大豆も使っていると言っていた。なるほど、まさに手作りならではの味わい。味噌感が強いけど、後味はサッパリ!この絶妙な口当たりに惹かれた。

そして、カラッと揚がったカツは肉厚なのに、確かに柔らかい。

ちなみに、同店はカツだけでなく、天ぷら、寿司、刺身、うどん、そばなどメニューが豊富で、家族3世代で来ても食べるメニューに困らないようになっている。おじいちゃん、おばあちゃんから小さな子供まで、安心して食べられる。

料理は美味しいし、メニューも豊富、接客もアットホームでとても良い。社長さんは人情味があって、よくしゃべる。突然、閉店間際にやって来た客にも丁寧に接してくれる。こんな素敵な店との出会いが、旅を豊かにしてくれる。

帰り際、夜遅くなると「鹿が出るかもしれないから、運転気を付けて」と…。最後まで温かい店だった。

食彩しん坊
住所:山梨県南巨摩郡富士川町駅前通2丁目3678−22
電話番号:0556-48-8773
営業時間:11:00~14:00/17:00~20:30
定休日:火曜
※臨時休業などは公式(外部リンク)を参照ください
地図(外部リンク)

<ご案内>
記事を読んで「おもしろい視点だったな」と感じていただけた方は「記事一覧」などからフォローしていただけると嬉しいです。

<お知らせ>
毎週金曜日17時にLINEで「はらぺこライター食べある記」を配信しています。

▼LINEアカウントメディア(外部リンク)
本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています。

Share.