ドイツ証券は高利回りのストラクチャード(仕組み)商品の販売を強化するため、シティグループ証券で市場部門長を務めていた岸江迅哉氏を採用した。
複数の関係者によると、岸江氏はこのほどドイツ証に入社した。同氏は約20年に及ぶ国際金融市場での経験を持ち、ストラクチャード商品におけるベテラン。シティ証では昨年10月に市場部門長に就いていた。ドイツ証からのコメントは現時点で得られていない。
国内外の証券各社は、企業の合併・買収(M&A)助言業務から債券取引まで幅広い分野での人材獲得を強化している。金融派生商品(デリバティブ)などを駆使した高いリスクと引き換えに高リターンを追求する金融商品に精通した人材は特に需要が高い。
ストラクチャード商品を巡っては、国債を裏付けとした仕組み貸し出しについて金融庁がリスク管理強化を促すなど監視を強めているが、外資系証券はクオンツ運用などを用いた、より収益性の高い金融商品に焦点をあてている。
岸江氏はリーマン・ブラザーズ証券や野村証券などを経て2010年にシティに入社後、金利や通貨などのストラクチャリング業務の要職を歴任。リンクトインのプロフィルによると、米国拠点での勤務経験もある。
