モルガン・スタンレーの1-3月(第1四半期)は、株式トレーディング収入がアナリスト予測を上回った。トランプ米大統領の政策に起因するボラティリティーが寄与した。

  11日の発表によると、第1四半期株式トレーディング収入は前年同期比45%増の41億3000万ドル(約5900億円)という記録的水準に達した。注目度の高い富裕層向け事業では、予想を上回る938億ドルの資金が純流入した。

  投資銀行業務の手数料収入は予想を若干上回る8%増。助言業務の手数料収入は5億6300万ドル、株式引き受けは3億1900万ドル、債券引き受けは6億7700万ドルとなった。

  減税と規制緩和の公約を掲げたトランプ氏の大統領当選はディールブーム到来への期待をあおったが、これまでのところ同氏の政策は企業がM&A(企業の合併・買収)を一時棚上げしたり取りやめたりする要因になっている。

  モルガン・スタンレーの第1四半期金利外費用は予想を上回る121億ドルとなった。コスト抑制のため3月に実施した約2000人の人員削減による1億4400万ドルの費用が含まれる。

X買収関連債権の売却も追い風

  また今回の決算では、同行によるイーロン・マスク氏への支援継続が業績の押し上げに寄与したことも明らかになった。

  投資銀行部門における「その他」収入は6億9200万ドルで、前年同期の2億4200万ドルから急増。伸びの大部分は、マスク氏による2022年のツイッター(現在のX)買収に絡む貸付債権の売却に絡むものだと、事情に詳しい関係者が述べた。

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  モルガン・スタンレーは決算報告で、増加分は「売却目的で保有していた法人向け融資の売却によって得られた利益が主な要因」と述べているが、詳細な説明は避けた。

  同行の広報担当者はコメントを控えた。

原題:Morgan Stanley Traders Rally Past Estimates on Market Turmoil、Elon Musk Hands Morgan Stanley Earnings Boost With X Debt Sale(抜粋)

(X買収関連債権に関する情報を追加して更新します)