親王家だった有栖川宮の旧邸宅で、学校法人平安女学院(京都市上京区)が所有する「有栖川宮旧邸 有栖館」(同)について、不動産開発大手の森トラスト(東京)は5月31日、建物と土地を取得したと発表した。国の登録有形文化財を含む歴史的価値の高い建造物で、平安女学院は「経営を長期的に安定させるため」、森トラストは「具体的な計画は検討中」としている。
平安女学院が売却した「有栖川宮旧邸 有栖館」の青天門(京都市上京区で)
明治初期に京都御所の建礼門前に建てられ、地裁の仮庁舎になり、1891年に京都御苑西側の現在地に移築。地裁所長の官舎として使用された後、2008年に大学校舎などが隣接する平安女学院が取得し、茶道や華道の授業やクラブ活動に使われてきた。2148平方メートルの敷地に木造平屋の主屋のほか、大正時代に建てられた青天門、明治後期築の長屋門があり、いずれも国の登録有形文化財になっている。 平安女学院によると、保全や活用を念頭に仲介業者を通じて入札を行い、森トラストが落札、取得したという。栗田康文専務理事(事務局長)は「来年の創立150年を控え、設備投資など新たな展開を図るために売却を決めた。条件を重視した上で、良いパートナーが得られたと考えている」と話した。 森トラスト広報部は「御所に近い一等地にあり、歴史的価値のある建物と認識している」とし、今後の活用については京都市とも引き続き協議するという。#kyoto特集へ
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