九州実業団選手権男子やり投げで2連覇した比嘉遥選手九州実業団選手権男子やり投げで2連覇した比嘉遥選手 陸上の九州実業団選手権は5月18、19日、北九州市で開かれ、男子やり投げで比嘉遥選手(フクモト工業)が2連覇を達成した。高校野球の強豪、沖縄・興南高時代は甲子園を目指していた元球児。大学から本格的にやり投げを始めた遅咲きの25歳は、着実に力をつけ、国内トップレベルに肩を並べようとしている。

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 沖縄県名護市出身。小学生の頃から野球に熱中していたが、自慢の強肩は、陸上競技でも光った。中学3年の頃、やり投げに似た「ジャベリックスロー」でマークした82メートル67は、今も中学記録として残っている。 興南高では外野手としてプレーし、最後の夏は県大会に1番打者で出場し、3回戦で敗退。野球を続けるかどうか迷ったが、中学時代から素質を見込まれ勧誘されていた九州共立大に進学し、やり投げに転向した。 身長は1メートル70と、やり投げの選手としては小柄だが、体全体を使ったダイナミックな投てきが持ち味。学生時代は野球とは違う体の使い方に苦労し、故障が多かったが「好きだった野球をやめてきたから、中途半端には終われなかった」。地道なトレーニングで必要な筋力をつけ、高校時代より体重は13キロ増え80キロに。記録も順調に伸ばし、今年3月には、昨年の日本選手権なら7位に相当する自己ベストの76メートル03をマークした。九州実業団選手権でも出場者中唯一の70メートル超えとなる71メートル00を投じてみせた。 昨年からは外壁塗装などを手がけるフクモト工業(福岡県宗像市)で営業職の社員として働きながら、主に夜間に練習している。6月27日に開幕する日本選手権に向けて「レベルは上がっているが、がむしゃらにやって、8位入賞を目指したい」と意気込む。(緒方裕明)