「祇園 花街芸術資料館」の玄関(東山区で)=川崎公太撮影
京都五花街で最大規模の祇園甲部(東山区)で、「祇園 花街芸術資料館」が開設された。花街の文化をわかりやすく伝える展示に加え、京舞の鑑賞や
芸舞妓(げいまいこ)
との記念撮影も可能で、江戸時代から続く伝統を体感できる施設となっている。(木須井麻子)
祇園甲部の舞の師匠、井上八千代さんの扇(上段中央)も展示(東山区で)
芸舞妓の学校「八坂女紅場学園」などでつくる実行委員会が運営。祇園甲部歌舞練場に隣接する「八坂
倶楽部(くらぶ)
」に京友禅の着物や西陣織の帯といった衣装、舞妓の花かんざし、履物のおこぼ、舞の扇が並ぶ。展示品の説明は日本語だが、スマホなどでQRコードを読み込めば英文が表示される。
毎月替わる舞妓の花かんざし(東山区で) 京舞の披露は1日4回、記念撮影は2回行われる。館長を務める八坂女紅場学園の杉浦京子理事長は「芸妓さん、舞妓さんが伝統文化を継承するため、お稽古を気張っていることを知っていただけたら」と話す。
資料館の舞台で、京舞を披露する舞妓の穂乃佳さん(東山区で)
目玉の一つは、祇園甲部の舞踊公演「都をどり」の会場となる歌舞練場の見学だ。木造の大劇場で花道を歩いたり、舞台に立ったりできる。夕方からは建物を飾る
提灯(ちょうちん)
や日本庭園がライトアップされ、地酒や日本産ウイスキーを楽しめるバーでくつろげる。
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ライトアップした日本庭園(東山区で) 昨年2月、耐震工事を終えた歌舞練場が再開場し、公演期間以外の活用を検討していた。実行委の調査(2023年9月)では、歌舞練場前の花見小路通は1日平均1万5000~1万8000人が往来し、うち約7割が外国人観光客だった。現在も夕方には芸舞妓が出入りするお茶屋前に人が集まり、混雑が続く。資料館が必ず会える場所を設けることで、オーバーツーリズムの緩和を図る狙いもある。 午前11時~午後8時(入館は7時まで)。水曜休館で、3月中旬~5月上旬、10月中旬~11月中旬、年末年始なども休館となる。
入館料は一般1600円、高校生以下800円、未就学児無料。小中学生の修学旅行生は400円とし、なり手が減っている舞妓や芸妓への関心を深めてもらう。京舞の鑑賞と記念撮影は別途料金が必要。詳しくは資料館ウェブサイト(
https://gion-museum.com/
)。
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