工夫の構想を披露した伊藤七段=若杉和希撮影
竜王戦のランキング戦1組3位決定戦・久保利明九段-伊藤匠七段戦は伊藤七段が工夫の駒組みを披露しました。
「棋士」まで1勝に迫った山下三段に立ちはだかる高き壁、敬意を表した藤本五段との決戦は雁木模様の力戦<6組決勝・藤本渚五段-山下数毅三段>
本戦入りが懸かる本局。振り駒で伊藤七段が先手となり、居飛車に。久保九段は9筋の位を取ってから四間飛車に構えました。後手ながら意欲的な指し方です。角交換の形になり、伊藤七段は居飛車穴熊に囲いました。久保九段も△9二香と突いて相穴熊を見せたところで、伊藤七段が自陣に▲8八角と打ちました。
昼食休憩時の盤面=若杉和希撮影
穴熊の升目を角で埋める一手。「意外」と控室。ただ、深い研究で知られる伊藤七段だけに、形として認識があるのかもしれません。昼食休憩から戻った両対局者は中盤の構想を練っていました。久保九段は上着を脱いで考慮し、伊藤七段は体を休めながら考えていました。 午後、伊藤七段は▲8六金と上がりました。見かけない筋です。モニターを見つめた山本真也六段は「そんな手がありましたか。面白いなあ」と驚いていました。続けて「△9一玉をけん制する狙いがあります。落ち着いて読むと、先手の玉も薄くなっているので、後手としたらそこまで嫌な手ではないかもしれません」と語りました。久保九段は予想していたか、すぐに△4四銀と上がりました。(吉田祐也)






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