巨人4-1中日(セ・リーグ=8日)――巨人が2カード連続で勝ち越した。一回に坂本の犠飛で先制。八回に長野の満塁走者一掃三塁打で突き放した。堀田は六回途中無失点。中日は反撃が遅かった。◇ 試合前まで1試合平均2・47点。巨人打線が勢いに乗れない大きな要因は、2割1分台に沈む得点圏打率の低さだ。1―0で迎えた八回二死満塁。長野がお手本のような一打で、競り合いに決着をつけた。8回2死満塁、長野が3点3塁打を放つ8回2死満塁、長野が3点3塁打を放つ 4番岡本和、5番坂本が連続四球でつないだ絶好機。打席に入った長野は冷静に打てる球を待った。カウント1―2からの4球目。外角球がボール判定となると、マウンド上の藤嶋は悔しがって跳び上がったが、長野の表情は変わらない。さらにファウルで粘って迎えた6球目。浮いた直球を捉えた当たりは中堅手の右を抜く三塁打となり、走者を一掃した。

 この場面をベンチで見ていた2年目の萩尾は、チーム最年長の長野が見せた集中力に感服した。重圧がかかる場面でも、厳しい球に手を出さず、ファウルで粘り、我慢を重ねた末に冷静に失投を仕留める。「僕だったら、がっついて二ゴロだったかもしれない。さすがだなと思う」。多くの学びがあったという。 かつての首位打者も39歳。昨季巨人に戻ってきたが、若返りが進むチームの中で今は代打が主戦場だ。阿部監督でさえ「難しい」と認める役割を忠実にこなし、5月に入って代打4度で3安打。今季6度目のスタメン出場となったこの日は2安打3打点で先頭に立った。 どんな状況でも相手の配球を頭にたたき込み、ベンチ裏でバットを振り込み、ベンチが求める役割にきっちり応える。阿部監督に「困った時のベテラン」とたたえられた長野は「また期待に応えられるように頑張ります」。僅差の戦いが続く中、どっしりと構えるベテランは、やはり頼りになる。(財津翔)

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