開幕節で関大に2連勝し、喜ぶ京大の近田監督(左)と選手たち
関西学生野球の春季リーグで、京大が奮闘している。指揮するのは、プロ野球経験のある近田
怜王(れお)
監督(34)。選手の個性を生かした指導で「定位置」とも言える最下位を脱し、上位を狙う。
4月6日の開幕戦・関大戦では、日本代表「侍ジャパン」として3月の欧州代表戦に出場した相手のエース金丸夢斗(4年・神港橘)から連打で1点を奪い、守っては被安打3で無失点に抑えた。翌日は11安打で打ち勝ち、1982年の現リーグ発足以降初となる開幕2連勝を飾り、3季ぶりに勝ち点を獲得した。 近田監督は報徳学園高(兵庫)のエースとして甲子園に出場し、2009年にドラフト3位でソフトバンクに入団。一軍の出場経験はないが、その後プレーした社会人野球・JR西日本の上司の勧めで17年から京大で指導に関わり、21年秋に監督に就いた。 指導を始めた当初、打撃に必要な筋肉を聞かれ、名前やその作用を教えると、選手はその筋肉ばかりを意識して打てなくなった。「京大生は考え過ぎる癖がある。ただ、素直で、納得したことに取り組む集中力はすごい」。その長所を生かすため、自主性を重視する。 今季は対戦校の各打者の打球方向などを分析する「アナライザー」役の部員が守備位置を決める。関大戦では、あらかじめ二塁付近に寄った遊撃手が中前に抜けそうな打球を難なく処理する場面があった。2戦目で勝利投手となった西宇陽(4年・大教大池田)は「ストライクゾーンに投げればそこ(想定の守備位置)に球が飛ぶ。投げやすい」と語る。 1982年以降、昨秋までの通算83季のうち最下位が76回で、最高成績は2019年秋の4位。今季は2大学との対戦を残して5位(8日時点)で、近田監督は「チームとしてまとまっており、慢心せず戦えば結果につながる」と意欲を見せる。(豊嶋茉莉)
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