心潤う絶景と名湯、美食を味わい尽くす大人の山口トリップ 宇野千代の足跡を辿り歴史ロマンに浸る

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【女子旅プレス=2026/10/04】三方が海に開け、心を打つような絶景や海の幸、温泉も楽しめる山口県。自然と歴史が交差する地で、小説家・宇野千代ゆかりの場所も巡りつつ、大人女子にぴったりのご褒美トリップを満喫してきたので魅力をたっぷりとお届けします。

【写真】山口県でのご褒美トリップをレポ

◆絶景ブルーの海に架かる「角島大橋」をドライブ
旅の始まりは、海へとまっすぐに伸びる全長1,780mの「角島大橋」。テレビCMやロケ地としてもたびたび登場し、リゾートのような白い砂浜とエメラルドブルーの海が広がる光景は、日常を忘れさせてくれます。無料で渡れる一般道としては日本屈指の長さを誇り、海風を感じながらのドライブは爽快感たっぷりです。◆123基の赤い鳥居が連なる山口屈指の絶景「元乃隅神社」
続いて向かったのは、日本海に向かって123基の赤い鳥居がズラリと連なる景色が圧巻の「元乃隅神社」。青い海、緑の大地、そして赤い鳥居のコントラストが息をのむほど美しい、世界に誇る絶景スポットです。県屈指のパワースポットとしても人気で、参拝時間は9時半~16時半(※一部参拝休止期間あり)、滞在の平均時間は30分程度。駐車場もありドライブルートの1つで立ち寄りやすい環境です。◆異世界に迷い込むかのような圧巻の地下空間「秋芳洞」
次なる目的地は、秋吉台国定公園の地下100mに位置する特別天然記念物、日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」です。地下水のせせらぎが響く地下の洞窟内の温度は、四季を通じて17度で一定しており、夏はひんやりと涼しく避暑にうってつけ。洞内の総延長は約11.2kmと国内最大級。約1kmの観光コースなら大人の足で歩いて約60分ほどで楽しめます。

まるで棚田のような「百枚皿」をはじめ、マリア像、クラゲ岩、壮大な黄金柱など、自然が作り出したユニークな造形の鍾乳洞が次々と現れ、非常に神秘的。特に巨大なドーム状の青天井は、どこか異世界に迷い込んでしまったかのようなスケールの規模に圧倒されるはず。

暗闇の洞窟から一気に外へ出ると、鮮やかな緑の木漏れ日、滝の音、川のせせらぎ、そして夏には蝉の声という音と光のシャワーに包まれ、非常に癒されます。
ここから少し車を走らせると、起伏のあるなだらかな丘に小さな石灰岩が点在する「秋吉台カルストロード」が。すり鉢状の地形「ドリーネ」や、こんもりと一部だけ木が茂る「長者ヶ森」など、地上と地下で全く違う自然の表情を楽しめるのがこのエリアの魅力です。

◆「源泉の宿 萩本陣」で絶品「雲丹しゃぶ」&湯めぐりを堪能
萩市はかつて毛利輝元が築いた萩城跡という史跡があり、2つの川の合間に栄えたまち。歴史情緒を感じられるまちの風景に馴染むよう、おなじみの飲食チェーン店やコンビニの店舗も茶色の景観色が採用され、山々に囲まれた城下町らしい風景が広がります。
そんな萩市の温泉旅館「源泉の宿 萩本陣」は、山口が誇る地産地消の食材を用いた和会席と、地下約2000メートルから汲みあげる自家源泉温泉がウリの温泉旅館。小高い丘の上に建ち、部屋からは開けた風景と共に美しい夕陽も臨むことができます。
大浴場には紅葉の湯/椿の湯のそれぞれになんと7種類もの湯船が存在。今回利用した紅葉の湯は、庭園を囲むようにジャグジーや水流風呂、歩行浴ができる湯船、足湯にサウナまであり、露天風呂から夜空を見上げると星がまたたき、湯めぐりを通じて身も心も洗われるよう。

夕食は北浦産の板雲丹を贅沢に1人1枚配膳した「極み海鮮雲丹しゃぶ会席」。鰹ベースにウニペースト、白味噌、醤油を溶かした特製出汁で、本日の海鮮3種盛り(この日はいさき・真フグ・ヒラソ)や野菜をしゃぶしゃぶして、雲丹を巻いたり、ゆず果汁のタレに溶かしてウニだれで食べるという一品なのですが、これが絶品!山口県では「長州海鮮うにしゃぶ」を新ご当地グルメとしてプッシュしているのですが、それも納得の美味しさ。

海が近い地域だからこその贅沢な食材使いはもちろん、菊川町の特産品・菊川そうめんと雲丹をくるんで一緒に頬張るのも最高。「こんな贅沢な味のそうめん初めて…!」とあまりの美味しさに思わずうっとり。海鮮は生のままでもいただける鮮度なのでたまり醤油につけてお刺身としてもいただけます。ほかにも、やまぐち和牛燦(きらめき)の石焼きステーキ、雲丹釜飯など、ご当地ならではの逸品のオンパレード。獺祭、雁木、東洋美人といった有名酒銘柄があり、酒どころとしても知られる山口の地酒もぜひ味わって。

◆約500基の石灯籠&鳥居がつくりだす珍しい光景「東光寺」 
萩市の「東光寺」 は、1691年に萩藩3代藩主・毛利吉就が創建した寺院。木々が生い茂る自然豊かな境内に、魔伽羅(マカラ)が佇む総門を含め、4棟の重要文化財を擁しています。
立派なケヤキ素木造の三門を抜けるとその奥は“聖域”。お釈迦さまをまつる大雄宝殿は、普段は一般に公開されていませんが、特別公開時のみ、天蓋に吊り灯籠などの貴重な仏具の数々を間近で鑑賞することができます。
そして「東光寺」でなんといっても印象的なのが約500基もの石灯籠。一定間隔で立ち並ぶ灯籠は、すべて当時の殿様に仕えた家臣たちが寄進したもの。加えて鳥居も5基並ぶ光景は、ほかではそう目にすることができません。全ての灯籠にろうそくの火を灯す日があり、夏の風物詩として幻想的な光景をつくりだします。
ちなみに入口付近で、お寺の娘さんが営む小さなパン屋が営業しているので、参拝後に気軽に立ち寄ってみて。◆松下村塾の教えと精神を現代に伝える「松陰神社」
萩市の「松陰神社」は、歴史の授業で誰もが習った、あの「松下村塾」を主宰した吉田松陰(よしだしょういん)を祀る神社。実際にかつて学び舎として利用された「松下村塾」と「吉田松陰幽囚ノ旧宅」の2つがユネスコの世界文化遺産に登録されています。
わずか8畳のこの塾で教えていた内容は、一般教養をはじめ世界地理、倫理、経済、医学、戦争についてまで多岐に渡り、本の読み合わせや今でいうディスカッション、作文の批評など、塾生たちの個性を尊重した教え方をしていました。塾内部の中二階のようなスペースが松陰先生の控室で、ここで短刀を見て心を落ち着かせていたとか。本人の肖像画を描いた石像周辺には、「松陰語録」がいくつも並んでいて、どれも現代を生きる私たちの心にも響くメッセージばかりです。
◆大改修を経て装い新たな「瑠璃光寺五重塔」&芸術的な巨大仏が佇む「洞春寺」
「瑠璃光寺五重塔」は、全国で10番目に古い五重塔であり、日本三名塔の1つとされています。室町時代中期の優れた建築の1つで、高さは31.2メートル。

檜皮葺(ひわだぶき)の屋根は約70年ぶりの大改修を終え、更に美しくなったばかり。裏山を借景に池の前から眺めるのがおすすめ。まるで絵画のような一枚を撮影できます。

瑠璃光寺のすぐ隣に、毛利元就の菩提寺である「洞春寺(とうしゅんじ)」があるのですが、ここには他に類をみないアーティスティックな大仏が鎮座しています。コロナ禍の終息を願って持ち込まれた全長6メートルの“令和の大仏”で、近くでよく見ると木枠に並ぶ無数のミニ大仏が1つの大きな大仏を構成しているのです。その数およそ1,500体。

この大仏に納めるミニ大仏にオリジナルの絵付けをするワークショップも実施されています。境内に陶芸工房や現代アートがあり、自然に近いスタイルで馬も飼われているなど、どこか自由な風の吹く珍しいお寺です。

◆岩国で宇野千代の生きた足跡を辿る
山口県の最東部にあり、吉川広家が築いた城下町・岩国市。浮世絵にも描かれた名橋「錦帯橋」をシンボルとし、江戸時代から続く城下町の風情が色濃く残るまちです。

全長約193メートル、幅は約5メートルの美しい木組みのアーチ橋で、板ひとつ30センチ、長さ5メートルほどの木材が精巧に組み合わされて作られており、上からの力を支えるどっしりした石造りの橋脚も特徴的です。その美しさは古くから人々の心を掴み、あの葛飾北斎も浮世絵に描いたほど。近景の迫力も素晴らしいですが、隣の錦城橋から全景を撮ると川面に反射する「さかさ橋」が撮れるのでおすすめです。
また岩国市は、女流作家・宇野千代が生まれ育ち、代表作『おはん』の舞台にもなった地。岩国を舞台に、男女の情愛や花柳界の切ない人間模様を描いたこの名作は、武家が多かったメイン通りの大名小路や商人通りといった、岩国の空気を色濃く映し出しています。宇野千代の語録が18箇所点在しているので、探し歩くのも一興です。

小説に描かれた情景を肌で感じつつ「宇野千代生家」へ。亡くなる半年前に最後の刊行を果たすなど、彼女の執筆への情熱が息づく空間に触れることができます。

◆山口旅のおみやげに!ガイド直伝おすすめ土産5選
観光を満喫する傍ら、その地域ならではのお土産を探すのも旅先での楽しいひと時。最後にバスガイドさんが教えてくれた山口のご当地土産をご紹介。

1.かまぼこなどの練り物:蒸して作るのでなく焼くのが山口流。そのまま食べてもコシがある。
2.ワカメ製品:特にワカメふりかけは、どこでも売っている定番品。ソフトな食感が特徴。軽量であることもお土産向き。
3.夏みかん製品:果皮の砂糖漬けや、外側が砂糖漬けになった羊羹「丸漬け」もおすすめ。くし切りにしてお茶請けにも。
4.吉田松陰のポテトチップ:吉田松陰先生の顔が描かれたポテトチップス。さっぱりとしたゆず塩味。
5.ういろう:名古屋などのういろうとは異なり、わらび粉でできていて、独特のぷるっともったりした弾力が特徴。
この秋は、宇野千代をモデルにした主人公が活躍するTVドラマも放送されるなど、山口への注目度が高まるタイミング。自然と歴史が交差する山口県の奥深さに、ぜひ魅了されにきてみませんか。(女子旅プレス/modelpress編集部)

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