初夏のサラサヤンマ お盆のハグロトンボ そして季節は秋へ 岡山
23日は秋分の日。秋風の心地よさと夏を惜しむ気持ちが入り混じるこの季節。本格的な秋の到来を前に、岡山のトンボたちが夏の水辺を舞っています。

子どもたちに人気の、日本最大のトンボ、オニヤンマ。ざくざくと腹の先を砂に差し込み卵を産んでいます。夏のトンボの代表格です。
サラサヤンマ(ヤンマ科)
トンボのうち大型で飛翔能力が高いヤンマの仲間。中でもひときわ美しいのが、「サラサヤンマ」。

提供:守安敦さん
エキゾチックな舶来の布「更紗(さらさ)」にちなんだ名のとおり、魅力的な幾何学模様を身にまとっています。
岡山県版レッドデータブックの編纂に関わりトンボを研究する守安敦さんと、サラサヤンマを探しました。

(トンボを研究/守安敦さん)
「環境は湿地なんですよ。山と開けた場所の境目のあたり。水面が見えるようなとこじゃなくて、草に覆われているような所でよく見かける。谷間の田んぼがあって、上流にいくと狭い範囲にサラサヤンマが何匹か飛んでたり」
短時間のホバリングと不規則な飛翔を繰り返すサラサヤンマ。至近距離で観察し、美しい姿にみとれました。

(トンボを研究/守安敦さん)
「(ふわーっと、通り過ぎる時に角度が変わるとまたちょっと光の加減が)緑だったり青だったりする模様が、不思議ですよね。あんなきれいな模様が腹部にあるなんてね」
毎年このトンボに出会えるよう、生息環境が維持されることを願っています。
アオサナエ(サナエトンボ科)

アオサナエは、爽やかなライムグリーンの美しいトンボです。
砂底の川の周辺に生息しています。石の上にとまり、なわばりを主張する姿が、どこか涼し気です。
ヒロシマサナエ(モイワサナエ亜種)

絶滅が危ぶまれる希少なトンボ、ヒロシマサナエ。もともと広島で見つかり、その後、岡山に生息していることが分かりました。
草原の中にさらさら水が流れているような場所に生息しています。
ハグロトンボ(カワトンボ科)

最後は、黒い翅でひらひらと舞うように飛ぶハグロトンボ。
とくに、お盆の墓参りの頃、林の日陰でよく目につくことから別名「神さまトンボ」などとも言われています。
10月ごろまで見られるトンボですが、最近、少し数が減ってきました。トンボたちの季節も秋へと進んでいます。
