大阪の水族館「海遊館」(大阪市港区)で5月29日、「ミナミイワトビペンギン」の赤ちゃん1羽が誕生した。親鳥の足元からひょっこり顔をのぞかせる愛らしい姿が見られるようになり、来館者の注目を集めそうだ。

ミナミイワトビペンギンは、岩場を飛び跳ねながら移動することからその名が付いた小型のペンギン。目の上に伸びる黄色い冠羽が特徴で、SNSでは「ロックな雰囲気」「イケメン」と話題になることも多い。一方で、野生下では個体数の減少が懸念されている。

ミナミイワトビペンギンの親子(6月8日撮影/海遊館提供)ミナミイワトビペンギンの親子(6月8日撮影/海遊館提供)

赤ちゃんは5月29日に孵化。誕生直後は親鳥のおなかの下で育てられていたため姿を見ることが難しかったが、生後10日を迎えた現在は時折顔を見せるようになり、親から口移しでエサをもらう様子なども観察できるという。

誕生直後のミナミイワトビペンギンの赤ちゃん(5月31日撮影/海遊館提供)誕生直後のミナミイワトビペンギンの赤ちゃん(5月31日撮影/海遊館提供)

体重は孵化直後の80グラムから、6月8日時点で約530グラムまで増加。飼育員が毎朝体重測定を行いながら、その成長を見守っている。

海遊館の「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で暮らす同種について、海遊館は2011年から研究を進めてきた。2016年には液状保存精子を用いた人工授精に世界で初めて成功。こうした14年にわたる研究実績が評価され、2025年には希少動物の繁殖分野で国内最高峰の賞とされる「古賀賞」を受賞した。

今回の赤ちゃん誕生を記念し、6月13日からはミナミイワトビペンギンの生態や繁殖についてのポスター展示を実施。また、6月27日と7月5日には、海遊館と葛西臨海水族園が共同で取り組む人工繁殖研究について、担当飼育員や獣医師が解説するイベントも開催される。

なお、赤ちゃんの体調などにより展示が予告なく中止となる場合がある。

「海遊館」の入館料は、16歳以上・2700円〜、小中学生・1400円〜、3歳以上・700円〜ほか(日によって異なる)。

取材・文・撮影/Lmaga.jp編集部

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