米国在住で先日引退を発表した元日本代表FW久保裕也(32歳)に、W杯や五輪メンバーから選外となった際の心境、現在について話を聞いた。〈NumberWebインタビュー/全3回〉

監督にどう思われているかはある程度、わかるものです

 久保裕也は、ロシアW杯の2カ月前にヴァイッド・ハリルホジッチ元監督が事実上解任された影響を最も受けた選手の一人だ。ハリル体制では主力だったのに、メンバーから外れてしまったのだから。

 最終メンバー発表後の心境を久保は振り返る。

「当初は『なんでだよ? W杯予選でも結構やれたのに!』みたいに感じていました。呼ばれなかった理由までは考えが及ばず、『代表に呼んでくれよ』とグチるくらいで。しばらくは、他責思考をしていた感じでしたね」

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 2018年4月9日に監督に就任した西野朗は、同月後半にヨーロッパへと出かけている。そこで候補選手たちと顔を合わせ、大会に向けたプランなどを伝えていった。キャプテンを務めていた長谷部誠だけではなく、あの時点でケガをしていた岡崎慎司、乾貴士、香川真司などとも面談した。

 そのときに久保は顔を合わせたのだろうか。

「会っていないです。というか、その話は今、知りました。(ヨーロッパへ来たことも)聞いていなかったです」

 久保は当時をこう振り返る。

「選手は監督にどう思われているかはある程度、わかるものなんです。ハリルさんのときは、信頼して使ってくれているなとある程度感じましたけど、西野さんとは監督と選手という関係で一緒にやったことはなかったですし。当時ヨーロッパに来ていたことも知らなかった。ただ、監督が代わって、メンバー入りが少し微妙になるかもという感覚はよぎっていました」

久保が感じていた“ハリルと西野体制の違い”

 ハリルホジッチと西野のチーム作りについて簡単に優劣はつけられないが、次のような違いがあったと分析する。

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