真言密教の聖地・高野山と、日本古来の神々との関係性などを紹介する企画展「
御社(みやしろ)
遷宮にちなみたどる 高野山の神々」が、高野山霊宝館(和歌山県高野町)で開かれている。前期展示は31日まで。
四社明神像(元寇戦に赴く図)(左)などが展示された会場(和歌山県高野町で)
弘法大師空海は、狩人の姿をした神「狩場明神」に導かれ、その親神「丹生明神」から高野山の土地を与えられた。空海は感謝し、高野山の守り神として壇上
伽藍(がらん)
に両神を
祀(まつ)
る御社を建てた――と伝わる。
御社は屋根などの修理が行われている。工事前の昨年7月、ご神体を別の建物へ移す「
下(げ)
遷宮」が21年ぶりに営まれ、今年9月には御社に戻す「
上(じょう)
遷宮」が予定されている。この機会を踏まえ展示を企画した。
展示のうち、鎌倉時代の
元寇(げんこう)
に際し、日本を守るため神々が戦地へ向かう様子を表現した「四社明神像(元寇防戦に赴く図)」(江戸時代)が目を引く。丹生明神など高野山に縁が深い4柱の神が色彩豊かに描かれている。
国宝の紫紙金字金光明最勝王経などを紹介する展示(和歌山県高野町で)
また「
紫紙金字金光明最勝王経(ししきんじこんこうみょうさいしょうおうきょう)
」(奈良時代)は、古代紫と呼ばれる深い紫色の紙に端正な金字の楷書で写経された国宝だ。この経典は護国の経典とされ、国王(天皇)が大切にすると、もろもろの神が国を守ると信じられてきた。
和多智恵光学芸員(28)は「仏教や仏様のイメージが強い高野山だが、神様も重要な存在。展示の機会が少ない国宝や重要文化財も並ぶので、足を運んでほしい」と話す。
後期展示は6月2日~7月5日。一部展示替えをする。問い合わせは霊宝館(0736・56・2029)。
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