
《ニュース》
イギリス政府がこのほど、スコットランドで進んでいた中国企業による風力発電の風車工場の建設計画を承認しない方針を決めました。安全保障上の懸念を挙げて、今後、中国企業製の風車をイギリスの洋上風力プロジェクトで認めない方針です。
《詳細》
2025年10月、スコットランドに工場の建設計画を発表したのが、中国企業の明陽智能(Ming Yang Smart Energy)で、最大3000億円を投資し、約1500人の雇用創出が期待できるとしていました。
その後、イギリス政府は安全保障審査を進めてきましたが、3月25日、「国家安全保障上の問題」により、この計画を承認しないと発表。中国製風車に、データ通信や遠隔制御機能を通じた監視やサイバーリスク、電力システムへのアクセスによるエネルギー安全保障リスクがあると指摘し、イギリスの洋上風力プロジェクトでの導入を支持しないとしています。
さらに同日、デンマークの風力発電大手であるべスタスは3月25日に、スコットランドに洋上風力の風車の中核部品の生産工場を建設する計画を発表。イギリスでの受注増やイギリス政府・スコットランド自治政府との協議を受けたものとしており、中国企業からの乗り換えが水面下で進んでいたことが伺えます。
こうした動きを受けて、中国商務部の報道官は4月、「英国側の『国家安全保障』を理由とした風力発電プロジェクトからの中国製品排除は市場理念に反する」「両国間の経済・貿易協力に悪影響を及ぼすもので、中国側はこれに断固反対する」とコメントしました。
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