
米ニューヨーク証券取引所で17日撮影。REUTERS/Brendan McDermid/File Photo
[ニューヨーク 30日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数がいずれも大幅高で取引を終えた。S&P500種指数とナスダック総合指数は月間で数年ぶりの大幅な上昇率を記録した。企業決算が総じて堅調だったことが、市場を動揺させた石油供給ショックを相殺した。
この日は原油価格が下落したほか、経済指標が米国経済が引き続き健全なペースで成長していることを示したため、地政学的緊張がひとまず脇に置かれる形となった。
S&P500の月間上昇率は2020年11月以来、ナスダックは20年4月以来、ダウ工業株30種は24年11月以来の大きさとなった。取引が進むにつれ上昇に弾みがついた。
マーフィー・アンド・シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「経済指標の多くが投資家の不安を和らげた」と指摘。「それに加えて、多くの企業から非常に良好な決算が出ており、それが幅広い銘柄に広がっているのが今日の動きだ」と語った。
同氏は「市場の地合いと景気に変化が見られるまで、勢いは強気だ」と続けた。
工業セクター(.SPLRCI), opens new tabの上昇に押し上げられ、ダウが主要3指数の上げを主導した。一方、ナスダックは29日引け後に相次いで発表されたハイテク大手の決算を受け、上昇幅が抑制された。人工知能(AI)関連の超大型株「マグニフィセント・セブン」のうちアルファベット(GOOGL.O), opens new tab、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tab、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tab、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabの4社が29日引け後に決算を発表した。
アルファベットはクラウド部門が四半期ベースで過去最高の成長率を記録し、株価は10.0%上昇。アマゾンは0.8%高となった。
メタとマイクロソフトはAI関連支出への懸念を背景に、それぞれ8.7%、3.9%下落した。
マグニフィセント・セブンの一角、アップル(AAPL.O), opens new tabもこの日の引け後に決算を発表した。S&P500の主要11セクターのうち、下落したのは情報技術(.SPLRCT), opens new tabのみで、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabと工業(.SPLRCI), opens new tabが上昇をけん引した。イーライリリー(LLY.N), opens new tabは、肥満症治療薬の需要が引き続き堅調なことを背景に通期利益見通しを上方修正し、株価は9.8%上昇した。キャタピラー(CAT.N), opens new tabは9.9%高となり、過去最高値を付けた。発電設備や建設機械の需要が好調で第1・四半期決算が増益となったことが背景。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.1対1の比率で上回った。ナスダックでは2.8対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は169億6000万株。直近20営業日の終日平均は177億3000万株だった。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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