今月シリーズでお伝えしているいわて春もようです。最終回は、普代村の製菓店が試行錯誤を繰り返して季節の旬を取り入れたクレープをつくろうとしています。

春めいてきた北三陸で、今話題になっているスイーツがあります。老舗製菓店の新しいメニューです。

三船美和子さん
「はい、お待たせしました。この春、新登場のクレープでございます。さっぱり、おいしく召し上がることができると思います」

客「おいしいです」
客「あまり甘くないからすごく食べやすい」
客「中身もいっぱい詰まってて」
客「1番おいしいクレープ」

岩手県で村としては1番小さな普代村。その村の商店街にある「三船製菓店」。1893年創業の老舗です。和洋菓子ともに手掛け、「いかせんべぇ」やうずまき型の「かりんとう」、そしてベストセラーの「あいすきゃんでぇ」など昭和レトロな逸品から、みちのく潮風トレイルのハイカーに人気の昆布バーなど斬新な商品まで揃います。

三船さん「こちらがクレープを作るスペースでございます」

店の一部を改装し、4月18日に販売を始めました。

「もともとは夏場であれば、自家製のソフトクリームを販売したりとか、あとはトレイルの方とかが休むスペースになっておりましたちょっとレトロな感じで素敵なスペースだったけれども、そちらを改装させていただきました。以前クレープ(店)をやったことがあって、前からやりたいなと思ってたんですけど、なかなか子育てだったり、キッカケがなくて、まだかなーと思ってたんですけど、今やろうって主人が言ってくれたのがきっかけで動き始めたんですけども」

クレープの生地は、モチモチとした食感かつ甘さを抑え、軽く仕上げたそうです。

「(小麦粉を)1種類ではなく混ぜております。小麦粉の種類だったり、配合だったり、もう何度も量を増やしたり減らしたりして、もう何回も何回も試作しながら、やりました」

様々な食材を用いたこだわりの試作は、製菓店だからこそ。

「あれを使いたいなっというと、あるぞーって食材出してくれるので、それを色々試すことができるので、試作もたくさんできますよね」

クレープのクリームメニューに使うベースのクリームは4種類。好みで選べるようにしました。1番人気はこちらの生クリーム。もちろんこだわりの自家製です。実はこれ、三船製菓店でケーキに使っている生クリームなんです。

三船洋介さん
「食べやすいケーキで重たくないケーキだと思います。甘さを控えた、そこがうちのケーキの特徴で、基本的にケーキに使っている生クリームは、砂糖をちょっと抑えめにしてやってます。(クレープの)皮の方も甘さ控えめにしてあるので、ちょうどいい味になってると思います」

甘さ控えめの生地と生クリームに合わせるのは…イチゴです。三船さんは、旬の食材を大切にしています。季節ごとに期間限定メニューがあり、今のシーズンはイチゴをたっぷり使って。そして上にも、チョコクラムとチョコクランチをのせ、さらにイチゴをトッピングします。

期間限定メニューの生イチゴチョコクリーム。甘さ控えめで、軽くいただけます。モチモチとした食感に、爽やかなイチゴの甘味と酸味、そして、ザクザクとしたチョコのアクセントも効いています。

客「カスタードとあずき」
客「(前の店が)久慈にあった時から行ってて、もう一回(クレープを)やって欲しいってずっと言ってて、きょう(開店1週間で)で4回目(の来店)」

三船さん
「以前の店でやっていた時と同じ作り方のカスタードでございます。常連さんもカスタード頼まれる方が結構多いですね。結構重量感があるんですけど、食べるとさっぱりした味でくどくなく食べることができると思います」

三船製菓店では、クリーム系だけでなく、ランチやおやつにぴったりなサラダクレープも揃えています。これには、岩手県産のレタスを使っていますが、旬の時期には地元産に切り替える予定です。

三船さんは、4人の子供の母ということもあり、顔の見える地元の作物を扱いたいと考えてきました。この日は、こだわりのレタスを生産しているマルハ農園を訪ねました。

三船さん
「(食べて)おいしい。サラダクレープに使わせていただきたいと思ってるんですけども、時期になったらお願いしても良いですか?よろしくお願いします」

マルハ農園代表 中村駿人さん
「いただきまーす(食べて)おいしい(わー良かった嬉しい)」「結構レタス使いますね」
三船さん「使います。だからレタスがおいしくないとダメなんです」

普代村の「旬のおいしい」が詰まったクレープになりそうですね。オープンしたクレープコーナーの評判は上々。地元商店街でも、その反響に期待しています。

普代商工会 三田地勇治副会長
「子どもたちが一番喜ぶんじゃないですか。笑顔で手をつないでお母さんとかと来る姿を思い浮かべると商店街としても、そういう人たちが歩くのだけでも嬉しいですよね。みんなの居心地の良い場所であって欲しいなと思いますね」

三船さん
「年齢層問わずに、お年寄りでもちっちゃい子でも来ていただけるお店になれば良いなと思っております」

スタートしたばかりの三船さんの挑戦。力強く北三陸の拠点を目指していきます。

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