2005年に福岡市などで最大震度6弱を観測した福岡県西方沖地震から21年です。「帰宅困難者」について考えます。都市部で強い地震が発生し鉄道などの交通機関がストップした場合、多くの帰宅困難者が出ると想定されています。

福岡都市圏にある「警固(けご)断層帯」を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生した場合、帰宅困難者は最大で3万8000人になると推計されています。
福岡市では都市中心部の再開発事業、天神ビッグバンの推進に合わせて、帰宅困難者の受け入れ人数の拡大を進めています。

こちらは、まもなく開業1年となる福岡市・天神の新たなランドマーク、通称「ワンビル」です。
強い地震への備えとして、最新の防災設備が取り入れられています。

■西鉄 統括・施設管理担当 田島彰係長
「こちらは、このビルの制震装置となっていて、ビルのエレベーターコア付近に85か所設置されています。」
福岡県西方沖地震を教訓に、強い揺れを吸収する最新の装置も導入されています。

21年前、ワンビルの場所に建っていた、通称「福ビル」は大量の窓ガラスが割れ、破片が歩道に降り注ぎました。
ワンビルでは地震の揺れをガラスに直接伝えないようにして、割れるのを防ぐ技術が使われています。
■田島係長
「窓枠全体が、ずれ(揺れ)に合わせて動くようになっています。」

さらに、帰宅困難者への備えも進んでいます。ワンビルは、福岡市との協定で帰宅困難者555人を3日間受け入れることができる施設となっています。
■樋口淳哉記者
「ワンビルの6階にある会議室を利用することができます。」
帰宅困難者のため、食料や水のほかブルーシートなどが備えられています。
食事はパンのほか、水やお湯を必要としないリゾットや、イスラム教徒向けのハラール認証を受けた非常食もあります。
■田島係長
「日本人以外の方もたくさんいるので、 様々な方に対応できるように備蓄したものです。」
