こだわりの詰まった朝食
歴史の宿 御客屋は江戸時代の中期、肥後細川藩の御用宿として創業して以来、山を手入れし田畑を耕しながら宿を営む「半農半宿」の理念を貫いてきた。
「宿で提供する料理は全て手仕込み。添加物を一切使わず、体が喜ぶような食事を提供できるよう励んでいます」と女将の橋本栄子さんは話す。果実シロップや漬物などもスタッフ総出で手作りしているという。
夕食は、市場には出回らない色人参や、手塩にかけて育てたケールで作る栄養満点のソースなど、食材本来のうまみを味わう「お野菜前菜」をはじめ、熊本のブランド牛を存分に堪能できる「あか牛せいろ蒸し」などを用意する。
料理について、橋本さんは「味だけでなく、食材同士の由縁も楽しんでもらえるような工夫をしています」とこだわりを語る。朝食の豆腐は貴重な在来大豆『すずかれん』の豆乳を使用。その過程で出たおからで育てたニワトリが産んだ卵で、だし巻き玉子を作っているそう。
地元に根差した食材へのこだわりは、姉妹店「予祝」にも継承され、宿の田んぼで育てた米を丁寧に土釜で炊いたご飯は「里山あか牛ハンバーグ御膳」の料理で提供するほか、定期的にワークショップを開催し、里山の食を通じた地域活性化に尽力している。
幾度となく増改築を重ねてきた館内はまるで迷路のような造りになっているそう。歴史を感じさせる客室はそれぞれ広さや設えが異なっており、窓辺に広がる里山ののどかな景色を楽しめる。中でも、真下を流れる田の原川を窓から見渡せる「かじか」や「清流」、樹齢80年の桜を鑑賞できる「さくら」などの客室が人気を集めている。
温泉はメタケイ酸を豊富に含むナトリウム―硫酸塩・塩化物泉。くせのないマイルドな肌触りの温泉を趣ある七つの湯処で楽しめる。
【13室、1泊2食付き2万4千円から】
【公式サイト】歴史の宿 御客屋

こだわりの詰まった朝食