
テザーステーブルコイン暗号通貨。2025年9月撮影(2026年 ロイター/Dado Ruvic)
[ヨハネスブルク 18日 ロイター] – アフリカ主要経済国のナイジェリアと南アフリカで、暗号資産の一種で法定通貨を担保とするステーブルコイン需要が高まっており、利用者の間では一段の普及を望む声が多いことが調査で分かった。
ステーブルコインは途上国での送金の迅速化・低コスト化につながるが、テザーやUSCDなど代表的なステーブルコインは99%が米ドルにペッグしており、経済のドル化や資本逃避といったリスクもある。
調査は、15カ国のステーブルコインまたは暗号資産を保有中もしくは保有予定の人を対象にユーガブが暗号資産企業のBVNK、コインベース、アルテミスと共同で実施。4650人余りから回答を得た。
それによると、過去1年間にステーブルコイン保有量を増やしたという回答は半数以上。発展途上国でその傾向が最も顕著だった。
ナイジェリアと南アフリカでは、約80%が既にステーブルコインを保有していると回答。そのうち75%以上が今後1年間でさらに保有量を増やす意向を示した。
非保有者層では、保有を開始したいという割合が低・中所得国で高所得国の約2倍となった。ナイジェリアでは、支払いは通貨ナイラよりステーブルコインでの受け取りを希望する割合が95%だった。
BVNKの共同創業者クリス・ハームズ氏は「従来の決済が不安定でコスト高の地域では既にステーブルコインによる決済が行われている」とした上で、既存の金融ツールとのさらなる統合が求められていると指摘した。
調査では、店舗やオンラインでのステーブルコインの受け入れが限定的で、日常的な購入や定額課金分野で普及の障壁となっていることも明らかになった。
Stablecoin spending and desired spending
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