高知県内各地で渇水が深刻な問題となっています。その影響から、高知県西部の四万十川では異様な光景が広がっています。
2月18日、四万十川が流れる四万十市の佐田沈下橋をドローンを使って撮影した映像では、川幅の大半に水はなく、本来の四万十川とはまったく違う光景になっています。
佐田沈下橋は、豊かな清流と沈下橋ののどかな風景が楽しめる観光スポット。今は川の左側に水が流れている一方、右側にカメラを動かすと水がなく砂利や石のみになっています。
沈下橋の下に降りると川底の部分が歩けるようになっています。
観光で四万十川を訪れた人は。
■訪れた人
「普段やったらもっと水があると思うが、雨が少ない影響でちょっとカラカラの状態なのは残念。それでも景色がすごいきれいだなと思いながら満喫している」
四万十市中村の降水量は2025年11月から2026年1月は77.0ミリで、前年同時期の約38パーセント。
四万十川中央漁協の大木正行組合長によりますと、佐田沈下橋周辺は5~6年ほど前から川の流れが左岸側に傾いたことで水が少なくなることはありましたが、ここまで水位が下がるのは珍しいということです。観光や漁業など、四万十川に関わる様々な部分に影響が出ています。
佐田沈下橋の上流約4キロの場所から屋形船を出す、四万十の碧では。
■四万十の碧 佐竹浩船頭
「水があるのはあったが、今よりもだいぶ浅くて船がとてもつけられる状態ではなかった」
屋形船の乗り場周辺でも水位の低下により、船をつけるのが難しい状況に。2月に入ってわずかながら雨が降り、さらに川底の掘削などで現在は状況が回復しています。しかし、今後も雨が降らなければ運行への影響が心配されます。
■四万十の碧 佐竹浩船頭
「(これ以上降らないと)運航する距離が短くなる可能性はあるかもしれない。佐田のほうが浅く沈下橋に近づけなくなる可能性はある」
四万十市の観光遊覧船事業者で作る四万十川観光遊覧船連絡協議会によりますと、現在は各事業者ごとに対策を取りながら通常通り運航を続けているということです。
一方でこんな懸念も。四万十川漁業協同組合連合会の金谷光人代表です。
■四万十川漁業協同組合連合会 金谷光人代表
「連合会としてもこれが続くとなれば何か対策を考えないといけないなと感じている」
2月末から四万十川でアユの遡上がピークを迎えます。水不足が続くと、アユの遡上に少なからず影響があるのではと感じています。
■四万十川漁業協同組合連合会 金谷光人代表
「アユっていうのは敏感な魚、どういう動きをするかなと危機感を感じている。アユに対して自分たちがお願いして上ってもらうしかない」
県内でも深刻な「渇水」。
自然への影響とともに私たちの生活に、どれほどの影響があるのか、節水など、今できる対策を引き続きおこなうことが大切です。
