酒のあと、なぜパフェ?さらにスープカレー?夜の新三段活用を体験してみませんか?
千葉の街に、静かに通いたくなる店があります。
「BAR KITCHIEN &(バーキチント) 」は、酒を主役にしながらも、料理にしっかりと力を入れる一軒です。深夜0時に扉が開き、朝8時まで灯りがともる――大人だけが知る隠れ家のような一軒です。(最近、営業時間は18時に変更になりました。)


オーナーの萩村さんにお店のコンセプトなどをお尋ねしました。
深夜帯にスープカレーとパフェを提供するという、少し珍しいスタイルですよね。この形態に至ったきっかけや萩村さんの思いを教えてください。
「お店をオープンするにあたって、『自分に何ができるだろう』と改めて考えました。深夜営業というスタイルもそうですし、スープカレーやデザートといった、少し珍しい特徴を打ち出せたらいいのではないかと思ったんです。
もう一つ大事にしたのは、できるだけ簡易的なオペレーションで回せることでした。私は料理経験があるので調理自体は問題ありません。ただ、アルバイトスタッフが入ってもクオリティを落とさずに提供できるメニューであることが重要でした。
そこで考えたのがスープカレーです。ベースとなるスープをしっかり仕込んでおけば、あとは盛り付けて提供するだけ。味のブレも少なく、安定した品質を保てます。デザートも同様に、オペレーションをシンプルにしながら魅力を出せるものを選びました。そうした考えの積み重ねが、現在の“深夜営業×スープカレー×デザート”という形につながっています。」
なるほど、スープカレーは北海道のソウルフードとして知られていますが、千葉ではまだ専門店は多くありませんね。飲んだ後にラーメンで締めたくなる気持ちはよく知られていますが、実はピリッと辛いスープカレーで締めるという選択肢も、なかなか魅力的ですね。
スープカレーのこだわりなどありますか?
「スープカレーのこだわりですか? 実は、あまり辛くしすぎないようにしています。
北海道の専門店にも何軒か食べに行きました。でも、自分の中で『美味しいカレー味のスープって何だろう』と考えたとき、ふと思い浮かんだのが――実は『カップヌードル カレー味』なんです(笑)。
あのスープ、つい全部飲み干してしまいませんか? 僕は毎回きれいに飲み切ってしまうんですよ。あの“最後の一口まで飲みたくなる味”にどこまで近づけるか、というのはすごく考えました。スパイスを効かせつつも、刺激一辺倒ではなく、旨みがあって、思わずスープを飲み進めてしまう味。辛さよりも“飲みたくなるスープ”であることを大事にしています。」
「カップヌードルと言うと少し安っぽく聞こえてしまうかもしれませんが(笑)、実際のベースはまったく違います。鶏肉と豚肉を約10時間じっくり煮込んだスープを土台にしていて、そこに10種類以上のスパイスを重ねています。旨みをしっかり引き出しながら、スパイスの香りと奥行きを感じられる味わいに仕上げています。
目指しているのは、“最後まで飲み干したくなるスープ”。親しみやすさはありつつも、実は手間と時間を惜しまずにつくっている――そんな一杯なんです。」


そしてもう一つの売りはパフェですね。
「はい、スープカレーやパフェを目当てに来てくださる方もいらっしゃいます。もちろん大歓迎です。『ただのBARだから、正直そこまで期待していなかったんだけど……』と前置きしながら食べてくださって、「めちゃくちゃ美味しかったよ!」と言って帰られるお客さまも多いんです。そういう言葉をいただけると、本当にうれしいですね。料理をきっかけに足を運んでもらい、そこからお店の雰囲気も含めて楽しんでいただける。そんな瞬間が、この店を続けていて良かったと思える瞬間です。」
季節限定もあります。
店内もめちゃくちゃオシャレです。
最後に萩村さんに今後の夢などをお尋ねしました。
「実はすでにカラオケスナックを2軒経営しています。ただ、将来的には定食屋を開きたいという夢があるんです。
飲食業、特に夜の世界で働く若い子たちと接していると、いろいろな家庭環境で育ってきた子がいることを実感します。仕事が終わったあとも、コンビニやカップ麺などで簡単に済ませてしまう子も少なくありません。
『ちゃんとしたご飯を、ちゃんと食べてほしい。』そんな思いがずっと心の中にあります。温かい味噌汁があって、炊きたてのご飯があって、バランスの取れたおかずがある。特別なごちそうじゃなくていいんです。当たり前の“普通のご飯”を安心して食べられる場所をつくりたい。
それが、いつか実現したい僕の夢です。
華やかな深夜営業のイメージとは裏腹に、その根底にあるのは「若い世代にきちんとした食事を届けたい」という静かな志でした。その話に、私は深く感銘を受けました。

飲み放題プランもあります。
オーナーの萩村純さん 深夜営業にもかかわらず、お昼に取材を受けていただきました。

こちら富士見町TMビル8階にお店があります。

仕事帰りに一杯、週末にゆっくり食事を楽しむ。そんな日常の延長線に「BAR KITCHIEN &(バーキチント)」はあります。派手さはないが、気づけばまた足を運びたくなります。
千葉の街に、確かな居場所をつくり続けています。
【BAR KITCHIEN &(バーキチント)】
千葉県千葉市中央区富士見2-18-10TM50ビル8F
水曜日~日曜日 電話043-307-6438
OPEN18:00~CLOSE4:00 (オープン時間が早くなりました。)
取材協力 株式会社SPIN代表 萩村純様
INSTAGRAM https://www.instagram.com/barkitchento/
