2026年2月17日配信
中1、2から知っておきたい高校入試の新常識
制度変更と「高校でかかる費用」を専門家がわかりやすく解説

1月31日、松山市民活動センター(東松山市)大ホールで、県立小川高校が主催する「これからの高校入試を考える集い」が開催されました。中学1、2年生、小学4~6年生とその保護者及び教育関係者を対象に催された同会の中で、教育ジャーナリストの梅野弘之氏が令和9年度からの埼玉県公立入試制度改革に関する講演を行いました。
◆小川高校の黒澤校長の新たな試み
冒頭の挨拶で、主催の県立小川高校・黒澤拓也校長がこの会の意義を話されました。
黒澤校長は高校教育を取り巻く環境が変化している現状で、「高校選びと家計の問題を切り離すことはできない」と語りました。住宅ローンや介護などの「人生の大きな局面」を踏まえた上での進路選択には、地域の教育の専門家・県立高校関係者・金融の専門家が連携することが不可欠であると述べました。それを受けて、梅野氏の講演でも「進路と家計」にフォーカスした内容が盛り込まれていたため、入試分析だけに留まらない、唯一無二の講演会となりました。
◆授業料無償化の一方で無視できない「施設費」の存在
講演の中で梅野氏は、「高校無償化」ではなく、「高校『授業料』無償化」だと認識することが重要であると強調しました。そして、私立高校の国による授業料に対する支援金の上限が45万7000円であるのに対して、県内私立高校の授業料の平均額や支援金の上限を超える高校の一覧など、具体的で有用な情報を紹介しました。また、「施設費」は無償化の対象外であって、国からの補助が出ないこと、また公立高校と私立高校で費用に差が出る部分であると指摘しました。私立高校への進学を考えている家庭にとっては、あらかじめ調べておくべき項目でしょう。
なお、入学時あるいは入学後にかかる費用に関しては各私立高校の入試要項で確認することができます。
◆面接導入の影に隠れて「当日点と評定」の重要度が増している
梅野氏は令和9年度からの公立高校入試の変更点に触れた上で、一番大事なものを見定めるために、各校の選抜実施内容をグラフにして分析しました。数値をグラフで可視化し、変更前後を見比べていくことで、どの高校も共通して全体に占める面接の割合は低く、反対に学力検査や調査書の割合が高くなっていることが分かりました。
◆豊富な経験に裏打ちされた「最高峰の分析」を味わう
ルールが変わった時は、変更点などの表面上の情報を読み取るだけでなく、「なぜ変更されたのか」という制度変更の趣旨にまで遡って考えることで、より本質的な部分を理解することができます。それを可能にするのは、梅野氏の幅広い知見と高校入試における専門性であり、この講演会の価値は非常に高いものでした。また、このような話を、受験勉強を始める前の段階で聞けば、中学校の評定や当日の学力検査を見据えての学習を積み重ねるこできます。正しい方向で努力を続ければ、最終的に大きな成果を生むことは明白です。中学1、2年生の皆さんは、こうしたイベントを通して、日常の意識に刺激と変化を与えて日々を過ごして欲しいものです。(文・野口純)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
当日のダイジェストと講師へのインタビューをぜひご覧ください。
これからの高校入試を考える集い【小川高校】

サイト内の小川高校の基本情報は→こちら
学校の特徴~学校からのメッセージ2025~
「駅から近い立地」小川町駅から徒歩3分です。自然豊かな山々や清流に囲まれ、集中して学べる環境が整っています。「おがわ学」小川町の地域資源を題材に探究的な学びを行っています。「進学選抜クラス」勉強合宿や夏期集中講座などを実施し、有名大学に挑戦するクラスがあります。「大きな図書館」校舎とは独立した図書館があり、約5万冊の蔵書を保有しています。最新の本も数多くあり、読みたい本のリクエストも受付けます。