
第34回大分県スポーツ少年団駅伝交流大会
2月11日 クラサスドーム大分周辺コース
男子 7区間9.9km 各区間1.4km(1区のみ1.5km)
1位 挾間陸上クラブ 34分55秒
小学3~6年生で編成した男子44チームが出場した第34回大分県スポーツ少年団駅伝交流大会、7区間9.9キロで争われた一戦は、挾間陸上クラブが34分55秒で26年ぶりの頂点に立った。
昨年11、12月の県内2大会でいずれも2位。あと一歩届かなかった悔しさが、この日の走りを支えていた。レースは序盤から混戦。1区は「悪くて5位、よくて3位」と想定していたという安部祐二監督の読み通り、4位でつなぐ粘走を見せる。流れを崩さなかったことが、後半勝負への布石となった。
中盤以降は上位が目まぐるしく入れ替わる展開。勝負が動いたのは6区だった。2位でたすきを受けた吉井一(6年)が、区間に入るとすぐにトップへ躍り出た。伸びやかなフォームでぐんぐんと加速し、後続との差を一気に広げた。その差はおよそ30秒。アンカーに託されたタスキは、すでに勝利を大きく引き寄せていた。
トップでタスキをつないだ吉井
「子どもたちを信用するしかない」。安部監督はそう繰り返す。1区と2区には県の強化選手を配置し、2区で前へ出る構想を描いた。走者7人の力が拮抗していた今大会は、誰か一人に頼るのではなく、総合力で戦える手応えがあったという。終盤の粘りも想定内だった。練習からラスト100メートルを追い込んできた積み重ねが、競り合いでの強さにつながった。
2区を走った佐々木蒼佑(6年)は「1年間の努力の結果。このチームは元気が特徴」と胸を張る。キャプテンとして仲間を鼓舞し続けた存在だ。三重野晴貴(5年)も「後半は僅差だったが、勝ててよかった。きれいなフォームで走ることを心がけた。今日は100点満点中120点」と笑顔を見せた。技術と気持ち、その両面で準備してきた成果が表れた。
強化選手の佐々木
特別な強化ではない。1000メートルや400メートルのインターバル走を丁寧に積み重ね、「楽しく走ろう」という原点を忘れなかったことが優勝の要因である。小学生の大会でありながら、勝利への意志と仲間を信じる心が確かにあった。
陸上を好きになり、中学、高校へとつなげる育成を掲げる挾間陸上クラブにとって、この優勝は結果だけを追わず、「楽しく、長く続ける」ことを大切にしてきた歩みが、ひとつの形として結実した瞬間でもあった。勝った喜びを知った子どもたちは、同時に努力が報われる感覚も知ったはずだ。その体験は、やがて中学、高校の舞台で壁にぶつかったとき、再び前を向く力になる。
(柚野真也)
