(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスでフードデリバリーの配達員をしていたアルフレード・アレハンドロ・アルホルナさんは先月、勤務中に米移民税関捜査局(ICE)に尾行されていることに気付いた。
帰宅したところでつかみかかってきたICEの捜査官を振りほどき、アルホルナさんはいとこのフリオ・セサール・ソーサセリスさんの家に駆け込んだ。しかしソーサセリスさんはドアを閉めて鍵をかけようとしたところで、捜査官に脚を撃たれた。
ミネアポリスではその7日前、住民のレネ・グッドさんが捜査官に射殺される事件が発生し、抗議運動が再燃して警察との衝突が激化していた。今回の事件でも、直後の国土安全保障省の説明は、アルホルナさんやソーサセリスさん(いずれもベネズエラ人)らの証言と食い違っていた。
国土安全保障省は当初、車を運転していたのはソーサセリスさんで、捜査官が発砲する前にアルホルナさんともう1人の男性が捜査官を襲撃したと主張。ソーサセリスさんとアルホルナさんは捜査官に対する暴行の罪で訴追された。
国土安全保障省の主張に対し、最初に疑問を突きつけたのは司法省だった。司法省は1月16日に裁判所に提出した書面の中で、車を運転していたのはアルホルナさんだったと指摘した。

衝突の疑いのある車両を止める捜査官=3日、米ミネソタ州ミネアポリス/Charly Triballeau/AFP/Getty Images
今月12日には、司法省が一転してアルホルナさんとソーサセリスさんに対する訴追の取り下げを申請し、連邦検察が裁判所に誤った情報を提出したと指摘した。一方、ICEは、捜査官が宣誓の下で「虚偽の証言」をしていたことを認める声明を発表した。
トッド・ライオンズICE局長の声明によると、この事件にかかわった捜査官2人は休職処分となり、2人の「真実に反する声明」については司法省が捜査に乗り出した。虚偽証言は証拠映像の検証で明らかになった。
捜査官2人は免職処分となって刑事訴追される可能性がある。
