舞鶴漁港で初めて「都まぐろ」のステッカーが貼られた(2月11日)

京都府が1月30日、京都府北部で水揚げされた天然の小型クロマグロを「都(みやこ)まぐろ」とブランド化することを発表。大型のマグロとは一味違う美味しさを、ぜひこの機会に現地で味わってもらおうと、地元では2月11日よりさまざまなPRイベントがスタートした。

実は近畿圏では、1、2を争うクロマグロの漁獲量を誇る京都北部エリア。100キロを超えるような大型クロマグロに対して、8キロ以上30キロ未満のものは「小型クロマグロ」と呼ばれている。近隣の定置網漁業で漁獲しているため、とれたてに近い状態のものが食べられる。大型クロマグロに負けないほどの旨味がありながら、口当たりがさっぱりしているのが特徴だ。

奥京都で味わうマグロの旅「丹後あかまつ号」運行』で提供される、「京都府産 都まぐろ お造り盛り合わせ」(2月11日)ツアー『奥京都で味わうマグロの旅「丹後あかまつ号」運行』で提供される、「京都府産 都まぐろ お造り盛り合わせ」(2月11日)

飲食店関係者の間では非常に高く評価されている小型クロマグロだが、全国はおろか、地元の関西でも知名度が低いため、京都府はブランド化をすることで、その存在をアピールすることに。2025年11月末からSNSやイベントで名称を募集し、応募総数436件のなかから「都まぐろ」と命名された。

舞鶴漁港での「都まぐろ」のセリの様子(2月11日)舞鶴漁港での「都まぐろ」のセリの様子(2月11日)

2月11日、初めて「都まぐろ」のステッカーが付いたマグロが卸されたのを契機に、舞鶴・天橋立エリアでは、都マグロのPRイベントを開始。

報道陣向けにおこなわれた『奥京都で味わうマグロの旅「丹後あかまつ号」運行』のセレモニーの様子(2月11日)報道陣向けにおこなわれた『奥京都で味わうマグロの旅「丹後あかまつ号」運行』のセレモニーの様子(2月11日)

最大の漁港がある舞鶴市では、市内の15店舗の飲食店で『都まぐろフェア in 舞鶴』として、お寿司や丼、コース料理からお造りのブロック販売まで、それぞれのお店が推す「都まぐろ」が味わえる。また天橋立エリアでは、さまざまなスタイルの「都まぐろ」料理や、解体ショーを楽しめる観光列車を走らせる予定だ(2月21日・22日開催)。

都まぐろの特徴を話す、地元の水産業者「山一水産」の佐田野寛司代表取締役(2月11日)都まぐろの特徴を話す、地元の水産業者「山一水産」の佐田野寛司代表取締役(2月11日)

地元の水産業者「山一水産」の佐田野寛司代表取締役は、「脂の乗った部位から赤みまで、グラデーションで楽しめるのは、小型の都まぐろならでは。水揚げすぐのものを食べられるのも、地元の特権です。私たちがずっと日本一だと思っていた京都のマグロが、ブランド化されたことで全国的に知名度が上がって、ここまで足を運んでいただけたらと思います」と期待を語った。

天橋立ホテルでのマグロ解体ショーの様子(2月11日)天橋立ホテルでのマグロ解体ショーの様子。「脂の乗った部位から赤みまで、グラデーションで楽しめるのが特徴だという(2月11日)

「都まぐろ」の時期は3月下旬までで、一部は京都市内や大阪にも流通。『都まぐろフェア in 舞鶴』は3月22日まで開催される。国際的な漁獲制限の都合で、水揚げがないときもあるので、食べに行く際は事前の確認をおすすめする。

取材・文/吉永美和子 写真/Lmaga.jp編集部