ミーティアは視程外射程の空対空ミサイルだ。John Keeble/Getty Imagesウクライナ政府とスウェーデン政府は、ミサイルのミーティアを配備する可能性についての協議を行った。ミーティアはヨーロッパ最高の空対空ミサイルとされており、グリペン戦闘機に搭載して発射することができる。ウクライナにミーティアが配備された場合、ウクライナはロシアの航空機を遠距離攻撃できる強力な兵器を手に入れることになる。
ウクライナ軍に配備される可能性のあるサーブ 39 グリペン(Saab JAS 39 Gripen)戦闘機は、ヨーロッパ最高の空対空ミサイルであるミーティア(Meteor)を搭載する可能性がある。これによってウクライナ政府は、ロシアの航空機を遠距離から攻撃できる強力な新兵器を手に入れることになる。
ウクライナのミハイロ・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)国防大臣とスウェーデンのポール・ヨンソン(Pål Jonson)国防大臣は、2026年2月2日に電話会談を行い、スウェーデン政府がウクライナ政府にグリペンとミーティアを派遣するかどうかについて話し合った。
![世界の軍事力ランキング トップ20 [2025年版] | Business Insider Japan](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2026/02/1770769131_562_original.jpg)
世界の軍事力ランキング トップ20 [2025年版] | Business Insider Japan
ウクライナ国防省は電話会談の要旨の中で「これらの長距離空対空ミサイルは、誘導爆弾を搭載した航空機に対抗するための重要な兵器だ」と述べた。ロシアの誘導爆弾は、敵から十分に離れた安全な距離から投下できるため、迎撃が非常に難しく、ウクライナ政府にとって大きな問題となっている。
ミーティアはイギリスに本社を置く世界最大級の多国籍防衛企業MBDAが開発した、視程外射程の空対空ミサイルであり、ヨーロッパで作られた同種の兵器の中で最も優れたものと評価されている。
全長3.65mのミーティアは、重量は185kgでスウェーデンの戦闘機グリペン、フランスのラファール(Rafale)、ヨーロッパのユーロファイター・タイフーン(Eurofighter Typhoon)など複数の戦闘機から発射可能だ。射程は100km以上あり、マッハ4を超える速度で目標に到達する。
ミーティアは、アクティブ・レーダー・ホーミング(Active Radar Homing)方式のシーカー(探知装置)で目標を探知し、空気吸入ジェットエンジンで最後まで高速を維持できる。MBDAは、これによってミーティアは空対空ミサイルの中で最も広い「ノーエスケープゾーン(空対空ミサイルにおいて、高確率で標的に命中させる事ができる射程範囲)」を持つとしている。飛行後半で速度を失ってしまう多くの長距離ミサイルに対し、ミーティアはエネルギーを保持できるため、標的となった航空機は回避することが非常に難しい。
戦闘機にミーティアを搭載した数少ない国のひとつであるスウェーデンは、2016年にこのミサイルを初めて配備している。
ミーティアに関する今回の協議は、ウクライナとスウェーデンがウクライナに最大150機のグリペン戦闘機を輸出する意向書に署名してから、3カ月以上経ってから行われた。
この契約はまだ最終決定には至っていない。しかし、この兵器の取得は、主に旧ソ連時代の古い戦闘機で構成されているウクライナ空軍の近代化に大きく貢献することになるだろう。ちなみにウクライナ空軍には、少数ではあるが、アメリカ製のF-16やフランス製のミラージュ2000(Mirage2000)などの戦闘機も配備されている。
グリペンは、スウェーデンの航空宇宙・防衛分野の大手企業であるサーブ(Saab)が製造している。航空戦力の専門家は、グリペンは設備が十分でない基地でも運用でき、整備もほとんど必要とせず、他の機体よりも分散配置作戦に適していることから、ウクライナにとって理想的な西側諸国の戦闘機と考えている。
ミーティアに関しては、まだ決定が下された様子はない。しかし、ウクライナとスウェーデンの国防相の最近の協議から、今後提供される兵器の中にこのミサイルも含まれる可能性があることが示唆されている。
ウクライナ国防省は、2026年2月2日の電話会議で、スウェーデンがウクライナ向けに「大規模な」支援を準備しており、そこには防空システム、レーダー、電子戦システム、無人機(ドローン)が含まれるとの説明を受けたと発表している。

アメリカ海兵隊、軽車両を対ドローン防空システム「MADIS」に転換 | Business Insider Japan
