ハイテク株への警戒続く、重要指標も注視=今週の米株式市場

 9日から始まる週の米株式市場は、人工知能(AI)を巡る懸念を背景としたハイテク株への売りに警戒感が続く見通しだ。ニューヨークで昨年4月撮影(2026年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 6日 ロイター] – 9日から始まる週の米株式市場は、人工知能(AI)を巡る懸念を背景としたハイテク株への売りに警戒感が続く見通しだ。一方、重要指標の発表も予定され、経済の健全性に関心がシフトする可能性もある。

6日までの週は、AIが業界全体のビジネスモデルを根底から覆すのではないかとの懸念からソフトウエア株が急落した。

ハイテク株が苦戦する一方、出遅れていたセクターに資金がシフトし、エネルギーや主要消費財、工業などは今年に入り好調に推移している。

エドワード・ジョーンズのシニアグローバル投資ストラテジスト、アンジェロ・クルカファス氏は、「ローテーションは今年の主要テーマで、オールドエコノミー銘柄が注目を集めている」と指摘。同時に「ハイテク企業に対する期待のハードルは非常に高く、決算がどのような内容でも一定の利益を確定するのが自然な流れになっているようだ」と述べた。

市場のストレスはソフトウエア関連に集中しており、S&P総合500種ソフトウエア・サービス指数(.SPLRCIS), opens new tabは過去1週間強で15%下落した。同業界では9日からの週にアップラビン(APP.O), opens new tabやデータドッグ(DDOG.O), opens new tabが決算を発表する。第4・四半期の決算発表シーズンが終盤を迎える中、コカ・コーラ(KO.N), opens new tab、シスコシステムズ(CSCO.O), opens new tab、マクドナルド(MCD.N), opens new tabなどの決算も予定されている。

また、11日には1月の雇用統計、13日には1月の消費者物価指数(CPI)がそれぞれ発表される。両指標は3日間の政府機関閉鎖の影響で発表が延期されていた。

市場では現在、米連邦準備理事会(FRB)が6月の連邦公開市場委員会(FOMC)まで追加利下げを見送るとの見方が優勢だ。

クルカファス氏は「市場の利下げ観測はここ数週間、極めて安定している」とし、「労働市場の指標悪化や予想外のインフレ率低下によって利下げ予想がやや早まるかどうかを見極めたい」と述べた。

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