(CNN) フランスとカナダは6日、デンマーク自治領グリーンランドの中心都市ヌークに領事館を開設した。トランプ米大統領がグリーンランドの領有を改めて要求する中、北大西洋条約機構(NATO)同盟国であるデンマークへの支持を表明した。
ヌーク駐在のフランス総領事に任命されたジャンノエル・ポワリエ氏は自身の就任について、米政権に向けた「シグナル」ではなくグリーンランドとデンマークへの友情のメッセージだと強調。現地で記者団に対し、「これは連帯の問題でもある。友人が必要な時、振り返ればそこに誰がいるかが分かる。我々はフランス人としてそこにいる」と語った。
駐デンマーク・フランス大使のクリストフ・パリゾ氏は、この領事館は単なる象徴ではなく、欧州の3つのネイションの協力と提携を示す「非常に具体的なもの」だと付け加えた。
カナダのアナンド外相とサイモン総督は6日早朝ヌークに到着し、国旗掲揚式典とともにカナダ領事館を公式に開設した。

国旗掲揚式典と併せて開設されたヌークのカナダ領事館/Stoyan Nenov/Reuters
「カナダとグリーンランドは世界最長の海上国境を共有し、北極圏を通じた何世紀にもわたる関係も築いてきた」と、カナダ外務省はX(旧ツイッター)への投稿で述べた。「グリーンランドのヌークに開設されたカナダの新領事館は両国の関係をさらに緊密にし、グリーンランドおよびデンマーク王国とのカナダの連携を強化するだろう」
カナダは北極圏外交政策の一環として、2024年12月にグリーンランド領事館開設計画を初めて発表した。一方、フランス領事館開設は昨年6月、マクロン大統領によって発表された。
今回の外交拠点開設に先立ち、米国と欧州の関係は数週間にわたり緊張状態にあった。これはトランプ氏が米国の安全保障を確保するため、グリーンランドの併合を改めて試みたことに端を発していた。
