
ニューヨーク・ジャビッツ展示会場で2026年2月1日から3日、ライフスタイル展示会「NY NOW 冬展」が開催された。北米最大級のギフト・雑貨見本市として知られる同展には、世界各国からバイヤーが集まる。日本出展ブースも存在感を示していた。
ジャパンブースのオーガナイザーはDECO BOKO。日本のカルチャー、ファッション、ライフスタイル商材に特化し、米国バイヤーにとって買いやすく、日本企業にとって売りやすい展示構成を行うことを特徴とする。日本ブランドと米国市場の間にある商習慣や情報の隔たりを埋め、透明性の高いビジネス関係を築くプラットフォームとして機能している。
今回は、ジェトロ和歌山事務所が地元企業10社の商品を出品し、地域色豊かなブランドを紹介した。会場では、サステナビリティ製品を打ち出す商品もあり、環境配慮型の素材や循環型の製品設計が来場者の関心を集めていた。



印象的だったのが、株式会社坂本が手がける「ZENCOCORO」シリーズだ。食用には適さない間引きみかんを活用し、安眠をテーマにしたお香の香りを開発。坂本社長は、納得のいく製品に仕上げるまでに100回以上の試作を重ねたという。廃棄されがちな資源に新たな価値を与える姿勢が、バイヤーから高い評価を受けていた。
ジェトロ和歌山の土屋智洋所長は「地域の素材や背景にある物語が、海外市場では大きな強みになる。今後も和歌山発の価値を世界へ発信していきたい」と話している。
■古市裕子
ニューヨーク・マーケティング・ビジネス・アクション代表取締役。SDGsジャーナリスト。国連サステナビリティ (ABD: Ph.D.) 。元ジェトロ17年勤務。著書・新潮社『欧米企業に学 ぶ・SDGs 転換戦略:サステナブル×これからの企業価値』。『パーパス: 何のために存在しどんな価値を提供するのか』
