
ボランティアガイドの竹内美幾さん(右から2人目)から説明を受ける研修の参加者ら=金沢市のひがし茶屋街で
中南米の観光関係者が、日本の地域資源を生かした「持続可能な観光開発」を学ぶ研修が、金沢市など県内で開かれている。国際協力機構(JICA)北陸センターが主催し、ドミニカ共和国やエルサルバドルなど8カ国から11人が参加。観光地の訪問や関係者との意見交換を通じて学びを深め、各国での取り組みに生かす。(讃井絢香)
JICA北陸によると、中南米では観光が経済を支える産業として注目を集めており、地元コミュニティー中心の観光づくりやプロモーション方法への関心が高まっている。そんな中、地元の資源を活用した観光づくりや、地域住民が観光産業の活性化に取り組んでいる石川県で研修が実施されることになった。
研修期間は1月29日〜2月10日で、JICA北陸から委託を受けた開発コンサルタント会社「アイ・シー・ネット」(さいたま市)が取り組む。金沢市のほか、七尾市や小松市も訪問地となっている。
3日には、金沢観光ボランティアガイド「まいどさん」の竹内美幾さん(73)の案内で金沢市のひがし茶屋街と主計(かずえ)町茶屋街を歩いた。参加者らは竹内さんによる伝統的な建造物の特徴や地域の歴史の紹介に耳を傾け、写真や動画を撮って地域の文化に触れていた。
アルゼンチンのカロリーナ・ウケルソン・カラシアンさん(32)は「ボランティアの方の地域のことを伝えたい熱意が伝わってきた。心から好きなまちのボランティアなのだと感動した」と話した。ニカラグアのマルタ・アンドレア・グアテマラ・バネガスさん(43)は「長い歴史を持つ日本の建物の保存状況と努力を見ることができた。自分の国にも文化的な地区があるので、関係者に日本のことを伝えて次のアクションにつなげたい」と意気込んだ。
9日には日本での学びの活用方法を発表し、帰国後の取り組みもオンラインで共有し合う予定。
