ローマ(CNN) イタリア・ローマの観光名所「トレビの泉」には伝説がある。硬貨を1枚投げ入れればローマ再訪がかなう。2枚投げればイタリア人と恋に落ち、3枚ならイタリア人と結婚できる。

このトレビの泉で2月2日から、2ユーロ(約365円)の入場料が導入された。観光客がトレビの泉の前まで行って硬貨を投げ入れるためにはこの料金を支払う必要がある。

トレビの泉の入場料は、オーバーツーリズム(観光公害)対策としてローマ市が導入した。非居住者を対象に、月曜と金曜は午前11時から午後10時まで、それ以外の曜日は午前9時から午後10時まで、入場料を徴収する。午後10時以降は誰でも自由に立ち入りできる。

トレビの泉では2日から、2ユーロ(約365円)の入場料が導入された/Roberto Monaldo/LaPresse/AP
トレビの泉では2日から、2ユーロ(約365円)の入場料が導入された/Roberto Monaldo/LaPresse/AP

料金が導入された初日は、納得できない様子の観光客もいた。スペインの団体客は入場料を払わずにフェンスの外から硬貨を投げていたが、数枚は泉の外に落下。料金を払った入場者は、降ってくる硬貨をよけようと身をかがめた。市はこうした硬貨が当たって負傷する事故を防ぐため、いずれパトロールを導入する方針。

トレビの泉はローマのオーバーツーリズム問題の中心だった。特に夏のピークシーズンは観光客が殺到し、解けかけたジェラートを手に持ったり泉の水をくもうとしたりする観光客が小さな泉の前でひしめき合う。

市は年間650万~2000万ユーロの入場料収入を見込んでおり、収益は主にオーバーツーリズム対策の保守管理や人件費に充てる。

泉の周りでの飲食は禁止。入場料は観光客を狙うスリの防止にも役立つと期待されている。