
スペイン・バルセロナのバル・デブロン病院は2日、安楽死処置を受ける人が提供した顔面を使った世界初の顔面移植手術を実施したと発表した。写真は移植患者のカルメンさんと医師団。バル・デブロン病院提供(2026年 ロイター)
[マドリード 2日 ロイター] – スペイン・バルセロナのバル・デブロン病院は2日、安楽死処置を受ける人が提供した顔面を使った世界初の顔面移植手術を実施したと発表した。
患者は虫刺されによる細菌感染で顔面組織壊死を患い、話す、食べる、見る能力に影響が出ていた。手術は顔面中央部の複合組織を移植する必要があり、精神科医や免疫学者を含む約100人の専門家が参加した。
病院の広報担当者はプライバシー上の理由から手術の正確な日付を明かさなかったが、2025年秋に行われたと述べた。
同病院の移植コーディネーター、エリザベス・ナバス氏は「自らの命を終わらせる決断をした人が、最後の願いの一つを見知らぬ人に捧げ、これほど大きな第二のチャンスを与えた」と語った。
移植患者のカルメンさんは2日の記者会見で「家で鏡を見ると、自分らしくなってきていると感じる」と語り、回復は順調に進んでいると説明した。
スペインは30年以上前から臓器移植で世界をリードしている。また、2021年には欧州連合(EU)加盟国で4番目に安楽死を合法化した。
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