石川工専 河原さん、児玉さんの設計 建築甲子園 準V 蔵に宅配ボックス、休憩所 こまちなみ保存地区

建築甲子園で準優勝した(左から)河原怜愛さん、児玉葉月さん、内田伸准教授=津幡町の石川高専で

 高校生が建築のデザインや発想力を競う2025年の「建築甲子園」で、石川工業高等専門学校(津幡町)の建築学科3年の河原怜愛(れいな)さん(18)と児玉葉月さん(18)の設計作品が準優勝に輝いた。金沢市にある既存の蔵を、住民らの荷物の保管場所にし、地域交流の拠点にした建築デザインが評価された。 (栗田啓右)

 建築甲子園は日本建築士会連合会などが主催し、16回目の今回のテーマは「地域のくらし 地域に根ざした新しい和室を持つ戸建の住まい」。地域予選を経て、全国大会に50校56作品が出品した。

 2人の作品は、金沢市中心部の歴史的な価値を有する区域「こまちなみ保存地区」を想定。地区内に実在する蔵は、地域住民が宅配荷物を保管できる「宅配ボックス」に改装する設計を提案した。

 蔵のすぐ側には、荷物を取りに来た人や、金沢を訪れた観光客らが休憩できる縁側を新設。和室のように防水性の畳を敷き、靴を脱がなくても気軽に入れる。敷地内には瓦ぶき切り妻屋根の2階建て住宅や、駐輪場もデザインした。

 2人は内田伸(しん)准教授から助言を受けながら、設計を平面図やイメージ図にまとめた。建築甲子園のプレゼンテーションに向けて設計を紹介する動画も作った。

 伝達式が1月28日、同校であり、県建築士会の照田繁隆会長から2人に賞状が贈られた。昨年も出場した河原さんは「前回は全国大会に進めず悔しい思いをしたのでうれしい」と喜んだ。児玉さんは「保存地区ということで建物設計の制約がある中で考えるのが大変だった」と振り返り、「学んだことを今後に生かしていきたい」と話した。

 内田准教授は「2人の設計はいい立地を選んだ。地域のつながりというテーマも絡め、良い案を考えた」と評価した。