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 事務所設立30周年&日本開催15年を記念した同イベントが福岡で開催されるのは、今回が初めてだ。初日と2日目の2月1日で計7万人を動員し、会場の様子はライブビューイングでも生中継された。テヨン(NCT)が除隊後に初めて日本でステージに立つこと、そして1月19日に約2年6か月ぶりの新作『REVERXE』をリリースしたEXOのカムバック後初となる日本でのパフォーマンスに、開催前から注目が集まっていた。

 スタートを切ったのは昨年日本デビュー20周年を迎えた東方神起。赤く燃える太陽を背にユンホとチャンミンが登場、「Rising Sun」でシャウトを響かせ、パワフルなダンスパフォーマンスが繰り広げられる。最後には2人の感情が爆発し、35,000人もの観客の心を一気に掴んだ。そこから一転、ピンクと水色のペンライトの海が広がり、Hearts2Heartsが「STYLE」でドームをかわいく染めていく。「福岡は初めてです。皆さんに会えてうれしいのですが、皆さんは楽しんでますか?」とジウが問いかけると、大歓声が返ってきた。2月に韓国でファンコンサート開催と新作リリースを控えていることを伝え、「Pretty Please」を日本初披露して、S2U(ファンネーム)たちを喜ばせた。

 NCT WISHはレーザービームや炎を刺激的に使った「COLOR」と、機敏な振り付けが見ていて癖になる「Hello Mellow」で盛り上げていく。フレッシュなステージだった。続くRIIZEは、オールブラックコーデと空間が絶妙にマッチしていた。熱い視線がほとばしる「Bag Bad Back」、後半のダンスブレイクがしびれる【SMTOWN】初披露の「Fame」の2曲をお届け。RIIZEは2月18日に日本2ndシングル『All of You』のリリース、そして21日から3日間にわたる初の東京ドーム単独公演の開催が近づいている。ショウタロウはグループカラーのオレンジ色の光が会場を埋め尽くす風景を目の前にして感激の様子。ウンソクは「去年のアリーナツアーからレベルアップしたステージを届けるので楽しみにしていてください」と期待を込めた。

 そして、aespaのウィンター、ジゼル、ニンニン、カリナがスクリーンに大きく映し出され、その美しさとカリスマ性にドーム全体から声が漏れた。「Dirty Work」「Rich Man」は、ヘヴィなサウンドと緻密に計算されたフォーメーションチェンジ、ガールクラッシュなパフォーマンスが見事だった。aespaは4月に大阪と東京のドームツアーを控えている。そして、XngHan&Xoulは爽やかで軽快なダンスポップ「Heavenly Blue」と「Waste No Time」で高いダンススキルを見せつけた。「ひさしぶりに日本の皆さんの前でパフォーマンスをしたので、かなり緊張しています。2026年は日本活動を頑張る予定なので、楽しみに待っていてください」とメッセージを送った。

 バンドがオンステージし、切り裂くようなギターサウンドが鳴り響くとNCT 127のユウタのソロステージへ。「Off The Mask」ではステッキにお立ち台、シャウトにヘッドバンギングと、彼が敬愛する日本のロックミュージシャンのごとく、ロックスピリットに溢れた展開に。たった1曲ながらドームを彼の空間に染め上げた。騒然とした空気が残るなか、テヨンの登場と「声ちょうだい!」に一段と大きな歓声があがる。2023年のソロデビュー作から「SHALALA」を持ち前のダンスとマイクで披露。これも一線を画すパフォーマンスだった。「ただいま」と言って去っていたキングの帰還が今後のK-POP界を揺るがしそうだ。

 ミンホ(SHINee)は大人めセットアップでテンポが保たれたナンバー「TEMPO」を丁寧に踊る。彼の真面目で情熱的な性格が映し出されていた気もする。少女時代きってのダンサー、ヒョヨン(HYO)はポップナンバー「Second」を披露。ひとつひとつの仕草が特徴的で初見でも一緒に踊れてしまう楽しいパフォーマンスだ。途中から登場したHearts2Heartsのジューンと息ピッタリのケミストリーを見せつけた。そして、せりあがったステージにNCT DREAMが登場。「やれるか福岡?」とマークが煽り、「CHILLER」がスタートした。眼鏡姿が新鮮なジェミンが「僕のお姫様と王子様。ライブビューイングの方たちもありがとうございます。最後まで楽しんでください」、「僕は明太子チソンです」、ヘチャンは「Beat It Up」のイントロを口ずさみ、「最後まで思いっきり楽しみましょう!」と一回転し、チョンロが「僕は皆さんのかわいい猫ちゃん、ロロたんです。楽しむ準備はできとうと?」と福岡弁を披露するなど、個性豊かなメンバーが多い。ヘチャンが再びイントロを口ずさみ、スムーズに「Beat It Up」へ。掛け声もバッチリだった。

 WayVはブラスサウンドに似合うスリーピーススーツで視覚的な違いを出した。「BIG BANDS (Korean Ver.)」に続いて、クールでセクシーな「Ice Tea」ではメンバー全員がトレンディーなフチなし眼鏡でつけて知性をプラスし、オーディエンスを沸かせた。

 バイクのエンジン音が響き渡り、テヨン、ヘチャン、ジャニー、マーク、ユウタが映し出される。NCT 127のお出ましだ。「2 Baddies」でボルテージを上げた。久々にテヨンが入った構成で、「新たな組み合わせでステージに立つことができました」(ジャニー)、「最後まで頑張りマークです」、「先ほど荒々しい曲を届けた者です。久々にNCT 127として大きなステージに立てることにドキドキしていました。みんなもそうだと思います。心から自由に楽しんで帰ってくれたらと思います」と挨拶。「ずっと待っていてくださったと思います。今日はベストを尽くします。準備できてますか? 行きましょう!」とまたまた一回転するヘチャンを経て、テヨンの番になると大歓声が。「本当に本当におひさしぶりです。よく待っていてくれた。よしよしです。皆さん大変だった? 僕は本当に大変だった! 気分が不思議な感じです。夢が叶った感じ。愛しているよ」と、最後の告白はひさしぶりすぎて若干恥ずかしそうだった。客席が緑一色に染まり、景福宮を背に5人で「Fact Check」へ。ダンス、ラップ、ボーカルのすべてに気合いがこもり、彼らの本気がぶつかる圧巻のステージとなった。

 ここからはRed Velvetのアイリーン、スルギ、ジョイのハーモニーとシックなレディたちの美しさに酔いしれる時間に。「Bad Boy」と少女時代の「Run Devil Run」の2曲を届けた。福岡に来るのは7年ぶりだという3人。スルギは2月10日の誕生日に向けてイベントの準備中、ジョイはドラマ撮影中、そしてアイリーンもソロアルバムに取り掛かっているようだ。「今年もいい姿を見せられるように頑張るので、応援お願いします」というスルギのお願いに会場からは温かな返答が。そして、SUPER JUNIOR-Mは白い花束を背にその美声を響かせ、歌唱力の高さを証明した。

 そして、スクリーンに雪景色が広がり、EXOが久々に登場。ディオ、スホ、チャンヨル、セフン、カイの順でスクリーンに映し出されると黄色い声が。披露された「I’m Home」は、ずっと待っていたファンの気持ちを考えると感慨深い。「EXOのキラキラリーダー、スホです」「チャンヨルです。福岡の皆さん、会いたかったです」「EXOのD.Oです。本当におひさしぶりです。【SMTOWN】の出演は7年ぶりで幸せです。今日は来てくれてありがとうございます」「カイです。皆さん楽しんでますか?(イエーイの返事に)僕も!」「こんばんは、無事帰ってきました。EXOの末っ子セフンです」と、それぞれ挨拶した。準備に1年ほど費やして完成させた最新作『CROWN』をリリースしたばかりで、この日もその楽曲を見せたかったが、最高のコンディションで届けるため、今回はお預け。「博多美人って聞いたけど、(どういう意味なのか)よくわかんないから、近くに行きますね。準備してください!」(チャンヨル)、「みんなが好きな曲です。寒いのでこの季節にぴったりだと思います」(セフン)と前置きして、二手に分かれてトロッコに乗り込んだ。ダンスチャレンジが広がりチャート逆走までした名曲に合わせて、会場も大合唱。ひとりひとりの目を見つめて、大きく手を振り返していた。そして「Don’t Go」でステージを後にした。

 KANGTAは、R&Bナンバー「Eyes On You」で大人の魅力をふりまいた。「【SMTOWN】30周年の主人公は皆さんです。これからもSMエンタテインメントは素敵な音楽とステージを作るために努力します。このあとも素敵なステージが準備されています」とネクストパフォーマーにバトンパス。受け取ったミンホは大きなストライドが特徴的な「CALL BACK」をマイク片手に歌いこなす。「福岡の皆さん、おひさしぶりです! 最後に福岡に来たのは2017年の【SHINee WORLD 2017~FIVE~ファイブツアー】です。僕は2月25日に日本でひさしぶりにシングルを出します。今日もたくさん聴いてくれてありがとうございました!」と元気はつらつに挨拶してステージを後にした。ダンサー6人を従えたHYOはヘルシーなへそ出しルックで「Retro Romance」を披露。「皆さん楽しんでますか? 私も楽しいです。こうやって皆さんが集まってくれるので【SMTOWN】が続けられます。最後までSMTOWNファミリーと楽しんでください!」と感謝の言葉を伝えた。

 ここからは、ここでしか見られないスペシャルコラボステージへ。ピンク色のチークをしたチャンミン、キョヒョン(SUPER JUNIOR)、ショウタロウは「愛▽スクリ~ム!(AI SCREAM!) 」(▽=ハートマーク)を披露。「○〇ちゃん!何が好き?」のおなじみのコールをとびきりキュートに返す3人に声援を送らずにはいられなかった。Red Velvetのアイリーンとスルギ、aespaからカリナとウィンターがビデオゲームから登場したようなルックでf(x)の「Chu~(ハートマーク)」をカバー。その可愛さにこちらは完敗だ。NCT DREAMのジェミンとチソン、RIIZEのウンソクとウォンビン、NCT WISHのシオンは、今度は映画からそのまま飛び出したように爽やか系アイドル5人組に変身し、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の人気曲「Soda Pop」を披露。最後の決めポーズでオーディエンスの心を打ちぬいた。挑発的なビートが気持ちを高ぶらせる「ZOO」では、紅一点のaespaジゼルのまわりをテヨン、NCT DREAMジェノ、WayVのヘンドリーとヤンヤンが囲むシーンに鳥肌が立った。ジゼルに代わって、ジャニーとマークが加わってNCT U「Misfit」へ。スキルのぶつかり合いにこちらも鳥肌が立った。

 SUPER JUNIORは「Mr. Simple」と「BONAMANA」、“ソリソリコール”が響いた名曲「Sorry, Sorry」、そして笑いの絶えないトークで唯一無二の存在感を出した。コンスタントに国内外で公演を行う彼らは、3月7日と8日に埼玉ベルーナドームで来日公演が決まっているのだが、わずか数パーセント(しかも見切り席)しか残席がないらしい。見られない方を残念に思ってか、涙するシンドンの表情が忘れられない。

 一体が真っ赤になり、東方神起がRed Velvetの「Psycho」をカバー。ハイトーンに気迫たっぷりのダンスが加わり、オリジナルとは違った魅力が楽しめた。「カッコいい後輩たち、尊敬する先輩たちと一緒に【SMTOWN】に参加できて光栄です」(ユンホ)、「変わらず応援してくれる皆さんに感謝の気持ちで胸がいっぱいです」(チャンミン)と話したあと、「僕らも告知をさせてもらいたいんですけど……いいですか?」と、4月25日と26日に控える自身3回目の日産スタジアム公演について言及。「【SMTOWN】も素晴らしいけど、日産も負けないように準備しています。皆さん、機会があれば来てください」とプチ宣伝した。

 公演も終盤に差し掛かり、ガールクラッシュ要素が満載の「FOCUS」(Hearts2Hearts)、カラフルな世界に飛び込んだ「poppop (Japanese Ver.)」(NCT WISH)、スケールの大きさとシアターダンスが魅力的な「Fly Up」(RIIZE)、“スーパージゼルタイム”に会場が沸いた「Whiplash」(aespa)と、それぞれの持ち味が発揮される楽曲が続く。

 NCT DREAMは違う世界にいざなうような演出で「Hello Future」、オールブラックのクールな衣装にジャンルを横断するサウンドが記憶に残るWayV「Eternal White (English Ver.)」、中盤のシックモードから一転、ここでは笑顔がはじけたRed Velvet「Red Flavor」、90年代ヒップホップスタイルのビッグスーツを着こなすNCT 127は「Walk」をパワフルに届け、SUPER JUNIOR「Express Mode」では観客の掛け声もばっちり。最後は東方神起の代表曲「呪文-MIROTIC (Japanese Ver.)」の魅力に誰もがとらわれた。

 フィナーレではお揃いのTシャツで出演者たちがオンステージ。「Hope from KWANGYA」で観客の近くへ行き、感謝と笑顔を届けながら、初日は幕を閉じた。

Text by Mariko Ikitake
Photos by 田中聖太郎写真事務所、YUSUKE TAKAMURA(HYOYEON)、釘野 孝宏(KANGTA、MINHO(SHINee)、XngHan&Xoul)