【2月1日 People’s Daily】現在、中国の多くの消費者が、ブルーベリーやシャインマスカットなど、かつては高価だった果物の価格がますます安く買えるようになったと実感している。この現象にはどんな背景があるのだろうか。
中国農業科学院果樹研究所果品貯蔵加工研究センターの王文輝(Wang Wenhui)センター長は価格変化の論理を「需給関係は価格に影響する重要な要素であり、供給量が増えれば、価格は当然それに応じて調整される」と指摘する。
チェリーやブルーベリーなど一部の果物はここ数年、輸入量が大幅に増加し、価格は全体的に下降傾向にあり、一部の品目や時期によっては下落幅が大きい。また、ブルーベリーやシャインマスカットなどの国内生産量が大幅に増加したことで、これらの果物価格も下落傾向に入った。
データによると、この10年間で中国の果樹栽培面積と生産量は持続的に増加している。中国の果物生産量は2023年、3億2700万トンに達し、国民一人当たりの生産量は232キロを超え、世界の一人当たり量の水準を大幅に上回った。この背景には、季節物の果物の安定した供給だけでなく、オフシーズン栽培施設による果物の供給量も伸び、年間を通じた市場供給を保証している。
シャインマスカットはその好例だ。この高級果物は、11年に国内での普及が始まり、現在では国内の栽培面積は約200万ムー(約13万3300ヘクタール)に達し、生産量は300万トンを超えている。その価格も、最初は出荷価格が1キロ当たり150元(約3368円)、小売価格が300元(約6735円)と高かったものが、今では10元台(225円台)まで下落している。王センター長は、栽培規模の急速な拡大、生産量の急増、および産業チェーンの標準化などが相まって、シャインマスカットは高級果物から一般大衆向けフルーツへと変貌を遂げたと分析する。
同時に、果物輸入の「扉」はますます大きく開かれている。この10年で、中国の果物輸入量は急速に増加し、24年の輸入果物総量は15年と比べて77.1%増加した。輸入元と品目も日々豊富になり、特に消費者に人気のチェリーやブルーベリーなどは、輸入量が爆発的に増加している。
輸入が認められる品種が増え続け、低関税や迅速な検疫などの優遇政策が実施されている。また広州交易会、中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)、中国国際消費品博覧会などの「展示会プラットフォーム」がスムーズな取引チャネルを提供することで、各国の農場から特色ある優良な果物が中国の食卓に届けられるようになった。同時に、現代のシルクロード「西部陸海新回廊」や中国・ラオス鉄道などの重大プロジェクトの推進、コールドチェーンや冷蔵倉庫などの関連施設の整備、海運航路の円滑化により、中国と世界各地の果物貿易はますます便利になっている。
供給側の顕著な変化に加え、需要側の調整も高級果物の価格に影響を与えている。王センター長は、輸入果物市場に細分化の傾向が見られ始め、異なる消費者層に向け異なるグレードの商品を提供することで、より多様でコストパフォーマンスに優れた選択肢を消費者に提供していると指摘している。
さらに、中国は国土が広大で、地域ごとに特色ある優良な果物があり、品質が優れているだけでなく、価格面でも優位性がある。Eコマースやニューリテールの発展に伴い、果物の購入チャネルもより多様化しており、消費者は個人の好みに応じて選択できるようになった。
中長期的に見ると、世界の果物生産量の持続的な増加と貿易の円滑化、および国内果物産業の継続的な高度化により、中国の消費者は今後、より多様な品揃えで、価格も合理的な果物を楽しめるようになる。
「現在、中国市場全体の供給が豊富で流通経路が円滑であることが、果物価格の全体的な安定を強力に支え、果物の『盛り合わせカゴ』(品揃え)を持続的に豊かにし、消費者にとって『果物の自由』(果物を気兼ねなく買える環境)にますます近づいている」、王センター長はこのように述べている。(c)People’s Daily /AFPBB News
