2月11日 初の体験イベント

 演劇を鑑賞するものから体験するものへと変化させる「スポーツ演劇」が和歌山市で始まった。地元で活動する「劇団和可(わか)」主宰の松永恭昭さんが提唱する取り組みで、昨年10月、県スポーツ演劇協会を設立。来月には初の体験イベント「プレ大会」を開催する。

参加を呼びかける役者たち。後列右端が松永さん

 同劇団は2018年に発足。東京の再現ではなく、和歌山独自のやり方を模索する中、うまく演じるよりも、演じ手が何を感じどう楽しむかといった〝当事者性〟を重視するに至った。「子どものころのヒーローごっこのように、演劇は本来、もっと身近で本能的な遊びだったはずです」。鑑賞型演劇がもつ「舞台と客席の区別」を解消したいとの強い思いもあり、発想を転換し、体験に焦点を当てた「スポーツ演劇」を考案した。

 スポーツなのでルールがある。参加者は2人1組のペアになり、あらかじめ用意された台本を30分間練習し、舞台に立つ。同じ台本でも演者が違えば表現が異なるため、観客はその違いを見比べ、最も心に響いたチームに1票を投じる。演技に勝敗という概念を持ち込んだ点が名前の由来だ。

 松永さんは「うまくやる必要はない、失敗もない。一言セリフを口にして別の人になった瞬間、『人前で演じる楽しさ』を実感してもらえます。『観る』から『やってみる』へ飛び出してみませんか」と参加を呼びかけている。

 ■体験イベント「スポーツ演劇プレ大会」…2月11日㊌午後2時、和歌山市砂山南の西コミセン。2人1組の申し込みが原則だが、1人でも可。先着10組。経験の有無は問わない。参加、観覧無料。同協会松永さん(080・3824・2636)。

(ニュース和歌山/2026年1月31日更新)