
25年の特殊詐欺被害15・1億円 岡山県内 SNS介した手口増え、若い世代にも被害
2025年に岡山県内で認知された特殊詐欺の被害総額は、県警のまとめで約15億1990万円に上り、過去最悪の15年(約16億2370万円)に次ぐ水準となった。SNS(交流サイト)などを介した手口が増加し、高齢者以外にも被害が拡大。県警はSNSに慣れた若い世代も狙われているとして、啓発を強化する考えだ。
被害総額は前年から8億8740万円増え、2・5倍近くに膨らんだ。10月以降に被害が相次ぎ、県内全域で初の「緊急特別警報」が発令されるなど認知件数は前年比148件増の345件だった。
内訳は、息子や警察官らを装うオレオレ詐欺が201件と前年の37件から急増。偽の警察手帳や逮捕状を見せて信じ込ませる手口が目立った。有料サイトの未納料金名目などの架空請求70件(前年比7件減)、隙を見て偽物とすり替えるキャッシュカード詐欺盗33件(25件増)と続いた。
被害者に占める65歳未満の割合は43・9%。22年は15・9%にとどまっており、年齢層の広がりがうかがえる。県警によると、固定電話だけでなく、携帯やSNSで犯人が接触してくる事例の増加が背景にあるという。
被害防止に向け、県警はSNSを活用して若い世代への情報発信を強化する方針。生活安全企画課は「もはや特殊詐欺は高齢者だけの問題ではない。誰もがだまされる可能性があると思って対策してほしい」としている。
25年の刑法犯認知件数は前年比543件増の1万269件で、8年ぶりに1万件を超えた。(太田孝一)
