
1月6日、インドのサービス業の景況感は12月、成長ペースが11カ月ぶりの低水準に鈍化した。写真は、インド・ベンガルールのマクドナルドの店舗で、新商品プロテインスライスの広告が表示される中、注文をする人。2025年8月撮影(2026年 ロイター/Priyanshu Singh)
[ベンガルール 6日 ロイター] – インドのサービス業の景況感は12月、成長ペースが11カ月ぶりの低水準に鈍化した。新規受注の伸びが弱まり、雇用の拡大も一服したことが背景にある。6日公表の調査で明らかになった。
S&Pグローバルが集計するHSBCのインド・サービス業購買担当者景気指数(PMI)は12月に58.0となり、11月の59.8から低下した。速報値の59.1も下回った。PMIは50.0を上回ると景況拡大、下回ると縮小を示す。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのポリアンナ・デ・リマ副ディレクターは「12月もサービス業は堅調を維持したが、年末にかけて複数の指標が後退しており、新年に向け成長が緩やかになる可能性を示唆している」と指摘した。
需要の重要指標である新規受注の伸びは、2025年1月以来の低水準となった。企業は需要の底堅さや顧客の関心の高さを報告する一方、より安価なサービスを提供する代替事業者との競争が成長を抑制した。
雇用動向は悪化し、42カ月続いていた採用拡大は12月に終了。企業は人員をわずかに削減した。調査対象企業の96%は従業員数を据え置いた。
先行きの事業活動に対する信頼感は3カ月連続で低下し、3年超ぶりの低水準となった。
一方、海外需要は明るい材料となり、新規輸出受注は11月の8カ月ぶり低水準から加速した。
物価面では、12月の投入コストは11月より速いペースで上昇したものの、長期平均は下回った。販売価格の上昇は引き続き弱く、料金を引き上げた企業は全体の3%未満にとどまった。
デ・リマ氏は「インフレ環境が落ち着いている点は先行きにとって好材料だ。コスト上昇が緩やかにとどまれば、企業は価格転嫁を抑えつつ競争力を高め、売上拡大や雇用創出につなげやすくなる」と述べた。
製造業を含むHSBCのインド総合PMIは12月に57.8と、11月の59.7から低下し、こちらも11カ月ぶりの低水準となった。製造業の成長ペースは2年ぶりの低さだった。
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